今週のお題「外のことがわからない」
5月25日の緊急事態宣言解除を受けて、あっという間に日常に引き戻され、本当に久しぶりのフル出勤。なんだか疲れてこの土日はヘロヘロです。医療や流通の最前線で働いてくださっている方には申し訳ありませんが。
一人暮らしを始めた次女が休業になり家に帰ってきて、大学生の息子もアルバイトがなくなりオンライン講義。4月下旬から1か月ほどは、思いがけなく家族がそろった日々でした。もうこんなことはないでしょう。コロナは本当に困りますが、思い返すとちょっとしんみりしてしまう日々です。
さて、私はというとやはり4月中旬より在宅で仕事をすることになりました。「えーっ、そんなの無理。出かけないと息が詰まる。」と思ったのは最初だけ、直に楽だということがわかりました。片道1時間の通勤時間がまるまる浮きます。8時半から仕事ということになっていますが、8時25分までキッチンでコーヒーを飲んでいていいのです。外出用に着替えなくていいし。夕方仕事を終えれば、体を動かすことを兼ねて買い物に。職場でさんざん働いた帰りにスーパーに寄るのとは全然違います。体に元気が残っている。
リモートワークも悪くないじゃんと思ってしまったのは私だけでしょうか? もっとも私の仕事は、対人が前提ですから、リモートワークはもはやあり得ませんが。
そういうわけで、味を占めてしまったリモートワークですが、もちろん欠点もありました。
まずはなにより、オンとオフがあいまいになってしまうことです。「ここまでやったら終わりにしよう」と思っていると、どんどん時間が過ぎてしまう。「〇〇時になったら終わりにしよう。」と、ちゃんと時間で切らないと。そんなこともあって私は決まった時間になったらやめて、買い物に行くようになりました。土日は仕事のことは考えないようにしました。
もうひとつの欠点は、「みんな何をしているんだろう?」と気になって仕方がないことです。まさに「外のことがわからない」状態。この場合の「みんな」とは、仕事仲間のことです。
不安なのはみな一緒。程なくして、同じ仕事をしている人たちとのグループlineができました。「えっ、そうなの? 知らなかった。教えてくれてありがとう。」ということも多々あったのですが、「えっ、そんなことしているの? 私、していないけど。」という焦りも。
「みなさーん、〇〇についてどう思いますか~?」と誰かがつぶやけば、あーでもない、こーでもないと様々な意見が飛び交い、ヒートアップします。みんな不安なんだな。だからトークがすごいです。これ、ズームだったらどうなんでしょうね? 私たちはそんなに若い年齢層ではなかったので、lineでしたけれども。
ズームと言えば家に帰ってきていた次女が、ちょいちょいズーム飲み会をやっていました。「8時から飲み会だから、それまでにご飯終わるようにさせてね。」「ハイハイ」みたいなやり取りが何度かありました。その次女が言うのです。
「ズーム飲み会って案外さびしいんだよね。そんときは楽しいんだけど、終わる時、じゃあねーっていきなり画面から消えちゃうんだもの。ホントの飲み会なら、お店出てからもしゃべったりとかさ、一緒に電車に乗ったりとかするじゃない? 一人暮らししてて、ズーム飲み会の後、さびしいなーって思っちゃって、それで帰って来たんだよね。」
池上彰さんのニュース特番も、長らくゲストのリモート出演が続いていたけれども、最近ようやくスタジオ内に一同が会すようになりました。池上さんもゲストの方々もお話が盛り上がっているように感じます。画面越しの人よりもやっぱりそこにいる人のほうがいい。
話がそれました。外のことがわからなくて、lineが飛び交いヒートアップして、なんだかなあと感じたという話でしたね。そう、巣ごもりはそれなりに居心地よかった(だって自分の巣ですもの)けれど、巣で仕事をするのは限界がありますね。普段、人とかかわる形で仕事をしているので、外のことがわからないで仕事をするのは、結構不安でした。外に出て行けば、「これってどうなんです?」って直に聞けるし、「違う」と言われれば「じゃあ、これでどうでしょう?」と次のことが言えるでしょ? 在宅勤務だと、一生懸命考えて資料まとめて、たまに出勤したときに提案すると、「これは要・急ではないから」と却下されてがっかりしたり・・・ 外のことがわかって仕事をした方が効率的だし、傷つかないな。
なので忙しくなってしまったけれど、出勤できるようになったことを感謝して、また明日から頑張ろうと思うのです・・・
みなさまも、良き日々をお過ごしくださいね。ここまでお読みくださりありがとうございました。