2月10日(日)、久しぶりにウォークを実施しました。前日の東京は雨。「お天気、どうなの?」と、冬になると何かと出不精になりがちな私ですが、「静岡は晴れ。ウォーク日和!」というくろやぎの強気の発言に押され、超早起きをして、朝まだ暗い時間に家を出ました。物好きか? いや、そりゃ物好きでしょう・・・ こんなことをやっていること自体、わりとマニアック。わかっちゃいるけど、今さらやめられない、とまらない・・・
そういうわけで、9時18分、身延線柚木駅に降り立ちました。前回は正面に富士山が見えたのですが、やはり曇りですね。

ちなみにこちら前回の夕方

今後のお日様パワーに期待して、出発です。
道標
最初のチェックポイントの道標。分岐点の間に道標と常夜燈があります。


手前が常夜燈。慶応元年(1865)のもの。隣に道標があります。

道標には「左東海道」と刻まれています。説明板、アップします。

「左東海道」と刻まれていますが、分かれ道の右側へ進みます。(ガイドブックに書いてあるので。)なぜでしょうね? 昔と道が変わった? 謎ですが、先へ行きましょう。
毎度のことですが、念のためお断わり。ガイドブックとは、バイブルにしている『ちゃんと歩ける東海道五十三次』(八木牧夫 山と渓谷社)のことを言います。ここに載っている名所・旧跡をすべて(たまに不可能なこともありますが)チェックすることを、ウォークの一つの柱としています。
護所神社
ご所神社は街道から少し外れますが、堤の上にあり、見つけやすかったです。

富士川の反乱を鎮めるために、千人目の旅人を人柱にすることにしたところ、千人目にあたった旅の僧は受容しました。この僧の霊を祀ったのがご所神社だそうです。わかりやすい説明板があったので、アップします。

堤へと上る途中に「人柱供養塔」があります。

社殿はとても小さいです。

雁堤です。見晴らしのよさに、嬉しくなってパチリ一枚。

雁堤の説明板をアップします。なかなか詳しくて、興味深かったです。


よくよく読んでいるうちに、人柱の話は美談仕立ての伝説で、事実はちょっと違ったんじゃないかなーと思ってしまいました。村の貧しい誰かとか、罪人とか、そういう人が犠牲になったのではないかなーと。なんとなくですけれど。
何はともあれ、雁堤の風景をもう一枚。このカーブした所に護所神社があります。

明治天皇小休跡
街道に戻ってしばらく進んだところにあります。


水神社
水難の神様の神社です。

神社入り口鳥居付近に、チェックすべきものが集中していました。境内案内図をまずアップします。水神社の説明もお読みください。


富士川帰郷堤の碑


富士山道道標と富士川渡船場跡



左が渡船場跡、右が道標です。
常夜燈

馬頭観音

秋葉山常夜燈

本殿です。赤くてかわいい。

水神社の脇が、すぐ富士川です。有名な川なので、わくわくします。新幹線に乗っていても気が付く大きな川だし。

橋も立派です。

流れは、ところどころ急?

富士川を渡った先の、この細道を入ります。わかりにくいのでやや要注意。

ゆるやかな坂道を登っていきます。

坂道の途中のここを右に曲がります。まっすぐいくとお寺(次のチェックポイントの光栄寺)の裏側に出てしまいます。

光栄寺
参道の石段です。手前の南無妙法蓮華経の石柱の後ろに、身延山道の道標があります。

裏から回って道標を見たところ。

享保の文字が刻まれています。

常夜燈
光栄寺を出てまもなくのところにある常夜燈です。

清源院
このお寺も、参道が石段ですね。

石段の途中の六地蔵様にホッと一息。

石段を登り切った所。眺めがなかなかいいですね。

こちら本堂です。

眼下の景色をもう一枚。さっき渡ってきた富士川の橋が見えます。

小休本陣常盤家
街道を歩いて行くとやがて現れる続く黒塀。立派です。

門も立派。無料公開中の札が出ています。ありがたいです。これまでだと、こういう場合、外からパチリが多かったので。

中に入ると立派な主屋の佇まいに感心。

渡船名主を勤めた常盤家が小休本陣も勤めていたのですね。建物は農家と町屋を併せた珍しい造りだそうで。詳しくは説明板をお読み下さい。

ちなみに登録有形文化財です。

入って手前の部屋。向こうに和風庭園も見えます。

奥の部屋です。一番奥のお座敷が偉い方が通される場所で、他の部屋より一段高くなっています。

シルバー人材センターの方でしょうか? 管理&案内の男性の方がいらっしゃって、説明してくださいました。「常盤家」、lあの俳優の常盤貴子さんのお父さんの御実家だそうです。
八幡神社入り口と常夜燈
ここで、バイブルの誤植発見!
八幡神社ではなく、八坂神社。


誤植に気を取られ、常夜灯をチェックするのを忘れました・・・
さっきの鳥居の全体写真に写り込んでいますが。
常夜燈
次のチェックポイントの常夜灯ですが、たぶんこれ。新豊院の参道の入り口にあります。

新豊院
このお寺、バイブルには特記されていなかったのですが、山門が有名みたいです。要チェック。


江戸時代のもので、前にせり出した造りが、珍しいらしいです。
こちらが本殿です。

薬師如来像、観音菩薩立像の説明板がありました。


ぽっくり観音に縁結び、ボケ封じの洗い大日如来・・・ 結構庶民的。



洗っているくろやぎ。腰痛膝痛封じを祈願して。
何やら不思議なお寺ですが、沿革はこちら。
常夜燈
次のチェックポイントは、バイブルによれば「常夜燈」とされていますが、バイブルのマップ上の場所には見当たりませんでした。バイブルの説明によりますと、「新豊院」の秋葉山常夜燈だというので、まさしくさっきの? これも誤植なのか? この場所には常夜燈はないのに、印を記入してしまい、新豊院常夜燈の説明を付けたのかという推理になりました。真相はどうなんでしょうか? 常夜燈、多いですからね。誤植も起こりやすいかも。
岩淵の一里塚
日本橋より37里目。両側とも残る塚です。ちなみに、36里目はありません。



岩淵村と中之郷村の境で、このあたりには栗の粉餅を売る茶屋が立ち並んでいました。
栗の粉餅、再現して売っているお店がこの先あるということで、今回のウォークではぜひ食べたいと念じていました。さてどうなるか・・・(和菓子に目がない私ですが、ウォークの時って、定休日だったりして、なかなか目当てのお菓子にたどりつけません。)
一里塚の近くに「民族資料館」があるということでチェックしていましたが、これですね。資料館というより、一件の民家といった感じ。ここにもシルバー人材センター?の方がいらっしゃいました。

説明板、アップします。なるほど、稲葉家住宅で富士川民俗資料館でもあります。

中は、こちら。さまざまな民具が並べられていて、確かに民俗資料館。天井の方は、蚕だなだったそうです。

シルバー人材センター?の方が、たくさん説明してくださいました。ここは静岡なのですが、なぜか東北弁で(後で伺ったら秋田の御出身だそうです)、本当にたくさん話してくださって嬉しかったです。外にトイレもあって、よかったらぜひ使ってくださいとのことで、ありがたくお借りしました。気持ちがあったかくなった見学でした。
資料館を出ますと、お昼の合図の音楽が流れてきて、ちょうど時計を見たら12時でした。ブログもいったんここで区切ります。
ここまで読んでくださりありがとうございました。あまり間を置かず続きをアップする予定です。また訪ねてくださると嬉しいです。