てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後153日目 散歩の友

 今日は久しぶりに明るい日差しが届いた一日でした。定時からあまり経過することなくさっさと職場を出て、寄り道もせずまっすぐ帰路に着きました。

 自宅の少し手前の遊歩道で、犬の散歩をさせている知り合いに会いました。長女が中学3年生の時、一緒にPTAの委員をやった人です。我が家は長女の中学入学を機に引っ越してきました。学校のことを気軽に聞ける知り合いもなく、心細い状況にあった私にあれこれ話しかけてくれて、どんなに嬉しかったことか。その後も、道で会えば、ちょいちょい話をする仲になっています。

 この頃は、毎朝、私が出勤するときに彼女も犬の散歩をしています。立ち止まって話す時間はないので、「おはよー!」「いってらっしゃーい」くらいのやりとりですが。

 今日はいつになく早めの帰宅。「あれ? 夕方会うなんて珍しいねー」と言ったら、「どこまで通勤しているの?」と聞かれました。「職場は〇✖▲駅の近くで、☆☆☆前からバスに乗っているの。」「えー、遠くない?」

 彼女曰く、「そんな遠いバス停まで歩くより、バスと電車で行けばいいのに。」とのこと。

「まあ、その方が楽だけど交通費かかるし、乗り換えがあるとちょっとしたことで遅れたら面倒だし。」と言ったら、

「だって、交通費は出るでしょ? 遅れたら遅延証明を貰えばいいじゃない?」

 確かにその通り。私は、何に遠慮したり気を使ったりしているのでしょうね? 自分でも、損な性格だなあと思う。でもそれとは別に、シンプルなのが好みだというのもあります。乗り換えは面倒。電車の時刻もバスの時刻も気にしなければならないなんて。あと、てくてく歩くのも好き。

「前は、職場まで自転車で行っていたよね。もう、自転車では行かないの?」

「うーん、まだボルトが入っているし。手術が終わるまではちょっとね。」

と言ったら、「私も手術しなくちゃならないんだよね。」と。

 聞けば、乳がんがわかったというのです。「えっ・・・」と言ったきりしばし絶句。

 

 私も乳がん検診で「怪しい」と言われたことがあります。「怪しいけれど、今のところはっきりした異常は認められないので、様子を見ましょう。」と言われ続けて3年。なんだかもやもやしている時、たまたま会った(その時も散歩中でした)彼女に話したら、「はっきりさせた方がいいよ。」と。

 彼女も同じような状況だったことがあって、不安を抱えて何年も過ごすよりはと大きい病院を受診して調べてもらったら、大丈夫だったと。私も彼女が勧めてくれた病院で検査をし、「現在の状況では、異状は認められない。」と言われ、本当にほっとしました。今から7年ほど前のことです。

 あのとき私の主治医の先生は、私が希望を伝えると「病気だと確定したわけではない患者さんの体にメスを入れるのは・・・」と言いながら紹介状を書いてくださいました。(この病院では、設備がなくて、それ以上踏み込んだ検査はできなかったのです。)

 一方、大きな病院の方の先生は、検査に対して、症例のひとつくらいのスタンスに見て取れました。どちらがどうとは言い難いですが、主治医の先生の、患者への優しさを感じました。なので、大きな検査で「異状なし」と判定が下ってからは、また主治医の先生の病院に戻って、1年~1年半に1回、検査を受けています。

 

 話を戻しますね。

 検査は辛かったし、果たして本当に必要な検査だったのか、疑問は残りますが、もやもやは取れたわけで、検査に踏み切らせてくれた彼女に、感謝しています。そのことを彼女に伝えると、

「あの時は、私も異状なしって言われたんだけどね。今回4年ぶりに市の検診を受けたら、ガンだって。」

 どう答えてよいかわからないまま、あれこれ話をしました。「大丈夫。乳がんは治る病気。」「お大事にね。」と別れました。当事者でない人が病気について言うのって難しいですね。

 別れ際に言われた「検査は、ちゃんと受けた方がいいよ。」という彼女の言葉が頭に残り、ふと、「検査の予約入れなきゃ。」と思いました。骨折の方で頭がいっぱいだったけれど、今度の4月に、前回の検査から1年半になります。

 実は今年になってから一度、予約の電話をしていますが、3か月前からの受付になるので、希望の日にはまだ届かず断念したという経緯があります。この頃は、もう予約可能なのでしたが、日々のことに紛れ、後回しになっていました。

 腕時計を見たら、16時56分。予約の受付は17時までです。家の近くの畑の前で、迷わず電話してしまいました。駆け込みで、電話を受けた方には申し訳なかったですが、希望の日に予約できてよかったです。彼女に、またまた感謝。

 

 骨折は面倒ですが、私の場合、手術さえ済めば、あとはリハビリで回復へ向かうのみという感じでありました。彼女は、「転移はないし温存なので、よかった」と言っていますが、不安ははかりしれないものでありましょう。3月に手術だそうです。手術の成功と順調な快復を、心から祈っています。また、散歩で会いましょうね。