てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後201日目 卒業ソング

 コロナウィルス感染拡大防止で一斉休校。卒業式シーズンだというのに、例年のような卒業前の高揚感もなく、不思議な感じです。不要不急の外出を避けよとのことですが、学校以外の場所には子どもたちがあふれています。変ですね。

 

 職場の小学校でも、卒業式はシンプルに行われることになりました。在校生の出席がない分、リコーダーを持っている職員は、かわりに「威風堂々」を演奏することになりました。私はその日は手術なので、出席できないのですが、こんな状況ならば門出を送ってあげればよかったなと少し後悔しました。予定を入れたとき(2月中旬)は、こんなふうになるとは思わなかったんですよね。この1か月の展開の早いこと。

 

 ところで卒業式の退場音楽にリコーダーの「威風堂々」(♪ドーシドレーラーソー♪ のところ)は小学校では定番ですが、自分の頃はたぶん違ったように思います。楽器演奏なんかあったかなあ・・・? 「蛍の光」と ♪いーつまでもー たえるーことなくー♪ と ♪あじさーい いろにー かがーやーくそらー あおーく ひかーる うみー♪ という歌。昭和だな。いや、昭和にもいろいろありますね。これは昭和50年代。

 今、調べたら、♪いーつまでもー♪ は、「今日の日はさようなら」という歌でした。で、♪あじさーい いろにー♪ は、「草原の別れ」で、正しくは「あじさい色に華やぐ空、青く光る山」でした。記憶というものは案外いい加減ですね。

 この3曲が私が小学校の時の卒業ソングですが、中学での卒業ソングは、何と言っても「贈る言葉」です。第1回の「金八先生」のドラマを中学生の時に観ていた「リアル金八世代」なので。ただし私は女子校だったので「はぁー、こんな世界があるのかぁ」と感心したり、ちょっとうらやましかったり。親は地元の中学は荒れているからこれでよかったと言っていましたけど、正直、女子校はツマラナイ。

 そんな女子校でも、卒業ソングは「贈る言葉」です。いわゆる式歌(卒業式で歌われる歌)は「蛍の光」「仰げば尊し」「校歌」などで、「贈る言葉」はお別れ会などで好んで選ばれました。

 

 先日、久しぶりに武田鉄矢さんが最近歌われた「贈る言葉」をYouTubeで聴いてみましたら、ずい分、印象が違う。キーが下がってるみたいだし、渋みがかったお声です。オリジナルはどうだったっけと気になって昔のを探したら、ドラマの中で歌われている場面がありました。すごい。のびやかな歌声。赤木春江さんが若い!(歌とは関係ないけれど) 武田鉄矢さんご本人もつやつやしています。ああ、でも、そうそうこの感じだったよねと、タイムスリップしましたよ。それから人はこうして年を取るのかと、悲しくなりました。

 そうしたらさっき、武田鉄矢さんが、16日にTBS系で放送された「CDTVスペシャル! 卒業ソング音楽祭2020」に出演し、卒業生に言葉でメッセージを送って「贈る言葉」をうたったというニュースが目に入りました。

 以下メッセージを紹介させていただきます。(ライブドアニュースより引用)

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、卒業式が相次いで中止となっている現状に「卒業式というのは人生の節目でね。人生の大切な思い出になるんですよ。今年は残念なことに、卒業式が迎えられないたくさんの卒業生がおるでしょう。しかし、卒業生たちにあえて言いたい。覚えておいてくださいね。この悲しい、思い通りにいかなかった卒業式がいつか必ず人生で1番深い、素晴らしい思い出になるから。すべての出来事は涙で終わるかもしれない。でも何十年か経つとね、それが一番深い、笑いながら話せる思い出になるから。その日を目指してきょうから歩いていきましょう」

 このメッセージを読んで、年をととるのを悲しいなんて思ってしまった自分を恥じました。キーが下がっても、高音がでなくても、のびやかでなくても、今の武田鉄矢さんが歌っていることに意味がある。今の武田さんには今のメッセージがある。歌はハートですよね。メッセージが伝わってくることが大事。うまく表現できないけれど。

 そう考えたら、渋みのあるあの歌声も、それはそれで素敵だなと思えてきました。

 

 このごろはYouTubeでたいていのタイムスリップができてしまう便利な世の中になりました。自分が中学生の頃は思いもつかなかったことです。星新一のSF小説みたいなことが現実になってきています。

 今の子どもたちが大人になるころには、どんな世の中になっているのでしょうか? 手術で入れたボルトが、時期が来たら自然にとけてしまうとか(もちろん人体に害なし)だったらいいのにね。結局そこに話が落ちたところで、今日のブログはおしまいにします。

 

 今日もお訪ねくださり、ありがとうございました。