てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後136日目 ハタチの頃

今週のお題「二十歳」

 

 せっかくなので(何がせっかくだか謎ですが)、「二十歳」ネタでもう一回。今度は自分のことを。

 

 あの頃を振り返ってみて、ちょっとおもしろいなと思うのは、今私のライフワークとなっている街道ウォークの片鱗があったことです。それは・・・

 

札所めぐり

 大学2年生から3年生になる春休み(つまり二十歳でした)に、秩父の札所めぐりをしました。埼玉県秩父市には34か所の札所があります。30番目以降は、それぞれの場所が離れていて、しかも山奥のとても不便なところにあるので巡るのが大変ですが、15番くらいまでならそんなに大変ではありません。(確か・・・) 

 で、私は、なぜか突然思い立って、春のうららかなある日、一人で出かけてみました。両親と住んでいた自宅は東京郊外。秩父まではさほど遠くはありません。

 先ほど、そんなに大変ではないと書きましたが、それでも3番4番あたりは距離がまあまあ離れていて歩き甲斐があります。ひたすらてくてく歩いて、おなかがすいてもお昼を食べるところがなかったので、よろず屋さんでエンゼルパイをひとつ買って、どこかのお寺の山門の脇で食べました・・・ これ、女子一人でやっているんですよね。変わり者だったかも。

 カメラを持っていきました。オリンパスの手のひらにすっぽり収まる小さなカメラです。あの頃、オートで撮影できるカメラが一般的でしたが、このカメラは、シャッター速度も絞りも距離もすべて手動。「今日の天気は晴れだから、絞りは11かな。」「距離は、景色を撮るから∞だな。」とか考えて、設定してからパチリします。フラッシュ機能はついていないので、夜景は、絞りを最大にして、シャッター速度を一番遅くして撮影するのですが、案外いい感じに上がり、嬉しかったです。

 修学旅行にも持って行った父親のこのカメラを、この時も借りていき、各札所や周辺の景色をパチリしました。

 「あれ? これ、今と変わってないぞ」と気が付いて、可笑しくなりました。

 

奥の細道

 3年生の夏休み(つまり二十歳です)、1つ下の後輩と二人で、東北旅行をしました。私が「奥の細道をたどる旅をしてみたいんだよね」と言ったら、「それ、やりましょう!」と彼女が言ってくれて実現しました。ルートは確かこんな感じ。

 上野→①仙台(松島)→②遠野→③平泉(中尊寺)→④⑤天童(山寺)(最上川下り)→⑥羽黒山→⑦酒田(車中泊)→上野 

 7泊8日の旅でした。

 遠野は松尾芭蕉とは関係ありませんが、民話の里ということに惹かれて立ち寄り、曲がり屋に泊まりました。

 あとは基本、芭蕉の句碑がある場所を訪ね、もちろん句碑をパチリしました。

 ありゃ、これも今と変わってないし・・・

 最近の年賀状によれば、くだんの後輩も街道を歩いている様子、「ありゃりゃ、キミも変わっていないね」と思いました。

 

 伊勢参り

 大学3年生の夏休み(つまり二十歳)、ゼミ合宿で伊勢を訪ねました。目的は、とある旧家の土蔵に眠る古文書の解読。蒸し暑い民家の2階で汗水たらしながらみんなで解読していると、その家のおばあさまが(おばあさまというより、気さくなおばあちゃんと言った方がイメージに近いのですが)、麦茶やらお菓子やらせっせと差し入れてくださったことを懐かしく思い出します。

 せっかく伊勢まで来たので伊勢神宮に参拝し、真っ黒なたれのかかったまっしろな伊勢うどんも食べました。見た目よりさっぱりしていてびっくり。そして、赤福本店で食べた出来立ての赤福の柔らかくて美味しかったことと言ったら・・・! また食べたいなあ。

 宿泊先は「麻吉旅館」というところでした。江戸時代創業の古い旅館で、すごく雰囲気のあるところでした。先日、ネットで検索してみたら、今でも続いているんですね。嬉しかったです。

 私の所属していたゼミは、「近世国文学ゼミ」と言いました。江戸時代好きはこの頃から。今と変わらない・・・

 

 人は二十歳のころには、趣味とか嗜好とかはある程度、できているんですね。

 対して、あの頃と変わってしまったのが、体力・健康。20代になりたての頃は、健康不安は皆無に等しく、実際、めったに病院のお世話にはならなかったし。

 ン十年後に、骨折でポンコツになり、あっちが痛い、こっちが痛いとブログに綴るおばさんになるとは・・・! そもそも、ブログってものが世の中にありませんでしたけれど。

 昨日書きましたように、今の世の中は電子機器の席巻する時代です。

 高度成長期に生まれ、「このごろの子どもは贅沢だ」と言われ(贅沢にさせているのは大人なのにね)、バブル崩壊前夜に二十歳だった私たちですが、そろそろ、電子機器時代の申し子のハタチ世代に、いろいろバトンタッチするとき。

 ちなみに、バブル期といえば、ディスコのお立ち台で踊るお姉さんたちの映像がよく流されますね。テレビを見ていると子どもたちに、「ディスコってあんな感じなのね?」と聞かれますが、私はディスコには一度も行ったことがありません。史跡めぐりが好きな、ちょっと変な女子でした・・・

 

 今日もお訪ねくださり、ありがとうございました。