てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後168日目 釘抜きのタイミング

 昨日の診察で、3月26日に抜釘手術の日程が決まり、次のステップへと前進しました。手術まで1か月超。この間、どう過ごしたらいいんだろう? 骨がしっかりくっついていないと釘を抜いたらまた骨が欠けちゃうのかしら? それはいやだな。入院前検査の時、レントゲンを撮るから、ちゃんとくっついているか、よくよく確認しなければ。ググっていたら、抜釘手術で再骨折することもあるって書いてあって、ちょっと怖くなりました。骨折後6か月というタイミングで、大丈夫? まさか、早すぎるとかないよね?

 

 そもそも、釘を抜く必要があるのかという議論もあって、アメリカでは抜かないのが一般的とか。チタンは優秀な金属なので体内に入れておいてもほとんど問題はない。むしろ、それを除去するためにもう一度手術をするリスクを問題視しているのだそう。日本では、チタンが普及する前の常識のまま、当然のように抜釘手術が行われており、不思議である・・・と言うような記述もありました。そうなんだろうか?

 そうかもしれない。ただ、私の場合、スクリュー(ネジ)の先端がはっきりわかるほど皮膚のすぐ下にあって、気になると言えば気になる。何となく違和感もあり、痛い気がする。抜くとそれは解消されるのかなーと思うと、抜いたほうがいいのかな? それにリスクが少ないのならば、やっぱり抜いてしまいたい。異物だから。

 この「異物だから」という考えが、アメリカ人にはなく、日本人独特らしいです。

 

 抜くタイミングですが、6か月後は早い方かもしれません。一般的には1年後からで、1年半以内。ただ、同じく抜釘手術をした方のブログを拝見すると、3か月後とか4か月後と言う事例もあります。

 おそらく、骨折部位や骨折の状況により、かなり差があるのでしょうね。

 また、タイミングが遅くなると、肉が絡まりついてきたり、釘が骨にしっかりくっついてしまったりで、うまく除去することが難しくなるので、早めの除去を進めている記事もありました。

 

 ふーーん、そうなのかあ・・・ まあ、釘を入れた病院で、釘を入れた先生にまた抜いてもらうのがいいような気がするので、今かかっている病院を信じて、手術後6か月の抜釘で行こうと思います。「案ずるより抜くがやすし」であると信じたい。

 

 で、取り敢えず今の自分が頑張れることは・・・ しっかり骨が付いたうえでの手術になるように「カルシウム摂取」かな? 最近やっていない小魚習慣を復活させようか。それと、筋力をつけておきたい。入院したらまた筋力が落ちるから。

 ストレッチは毎日寝る前にさぼらずやっているのだけれど、筋トレは実はあんまりやっていないです。「1日おきの筋トレ」を明日から始めよう。(今日はお休み。ちょっと疲れたから。)

 そして、準備をぬかりなく。退院してからしばらくは無理をせずにゆっくりしたいので、前倒しでできることはやっておく。特に、仕事ですね。退院直後の4月は、年度初めで忙しい時なので。

 

 いざ釘抜の日程が決まると、急にふつふつと疑問が湧き、あれこれ考えてしまいました。釘抜き一つとっても、様々な事例があります。このブログも一つの事例として、同じく肘頭骨折を患っている方々の参考になればと思っています。

 

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肘頭骨折 術後167日目 リハビリ卒業

 今日は、1か月ぶりの診察&2週間ぶりのリハビリでした。

 

 リハビリでは、世間話をしながらマッサージ。「いつもより、伸びが固いですね。なにかしましたか?」と言われるも、心当たりなし。強いて言えば、スクリュー(釘)が入っているところが違和感で、コリコリ痛いような気がして、緊張してます。その旨伝えますと、丁寧にほぐしてくださいました。

 「次はどうしますか?」と聞かれ、「うーーん・・・・・。」

 いつも私の方で、2週間後にお願いしますと言っているのだけれど、実際のところどうなんだろう? 「もういいのではないか?」という理学療法士の先生からのニュアンスを、このところのリハビリでは感じているんですよね。

 「どうなんでしょうか?」とそのまま返してみたら、「ぼくは、もう大丈夫だと思います。院長先生に聞いてみてください。場合によっては、このまま卒業かもしれません。」とのこと。あ、そうなんだ・・・。

 

 しばらく待って、診察。今日はまず、とにかく質問しようと思っていることがありました。それは、抜釘手術の日程について。

 昨年11月に、来年度の雇用について試験を受けていましたが、つい先週末、やっと、どうやら来年度も雇用されることがわかりました。いや、本当にほっとしました。

 仕事があるのはありがたいです。それと、もしここで雇用が切れたら、抜釘手術のための入院期間は、年度をまたがない方がいいだろうなあなどと考えていました。無事雇用されるなら、仕事(学校司書です)への支障が最小限で済む春休みに入院したいと、勝手にイメージしてもいました。24日の修了式の日まで勤務して、翌日から入院すると、術後もゆっくり休めそう。

 

 さて、診察に呼ばれ、院長先生と面談。釘抜きの日程について質問すると、時期的に(術後6か月以降)可能とのこと。「あなたの都合は?」と聞かれたので、思いっきり希望を述べますと、あっさり「3月25日に入院で26日に手術」と決まりました。それより1週間前に入院のための検査に一度来院するようにとのこと。リハビリはどうしたらいいか質問しますと、もういいだろうと、これもあっさり卒業を言い渡されました。

 

 会計が済んでからリハビリ室に寄り、卒業の旨を報告しました。「ありがとうございました。」と言うと、「手術まで、無理しないでくださいね。」とのお言葉。本当にそうですね。あと一か月半、養生します。

 実は今日、勤務先の小学校の廊下で、向こうから走って来た1年生の子どもと、危うくぶつかりそうになりました。危機一髪。肘がぶつかっていたらと思うと冷や汗が出ます。それから、一昨日、帰りに寄った銭湯で、浴室から出る時に床でつるんとなりそうになりました。アブナイアブナイ・・・。転んだら大変。釘がずれても困るし、また骨折したらもっと厄介。あんな痛い思いは、まっぴらごめん。

 まっぴらごめんって、今度の手術も痛いのだっけ? そりゃあ全身麻酔の手術だもの、それなりに大変そう。まず、とまっているネジをグリグリまわしながら取るのでしょう? 血なんかも出るんでしょ? 麻酔が切れた頃は、やっぱり痛いよね? あと、あの神経ブロックの注射も痛かったなあ・・・。考えればどんどん怖くなります。ここは、案ずるより産むが易し(案ずるより抜くが易し?)でいきますか。

 

 というわけで、今日は、入院日程決定&リハビリ卒業と、肘頭骨折すごろくがひとつ大きく動いて、急に「あがり」が見えてきたのでした。

 

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肘頭骨折 術後166日目 手のひらサイズの働きモノ

 2週間ほど前に、家電量販店で衝動買いしたグッズです。

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 手のひらサイズの低周波治療器です。なぜ衝動買いしたかと言うとワゴンセールみたいになっていて、安かったから。確か1000円台でした。

 商品名は、エレコム株式会社のエクリアリフリー(低周波治療器 HCM-P01シリーズ)です。

 あらかじめ充電しておいてから、マッサージしたいところにペタッと貼ると(装着面は、ゲルパッドになっています)、モゴモゴぐっぐトントントンと、もんだりたたいたりしてくれます。

 これのいいところは、コードレスなので、いつでもどこでも思いついたときにマッサージできることです。薄型なので全く目立ちません。1回につき15分なので(15分経つと自動的に止まります。)、すき間時間に出来ますが、私はよく、入浴後にリラックスをかねてやっています。

 充電は専用のケーブルが付いていて、これ以外使わないようにと書いてありますが、普通にUSBケーブル(Bタイプ)でも充電可能。自己責任で。

 

 最初に装着したときは、いきなりビリビリビリっときて、慌ててはがしました。びっくり。これは、買い物として失敗だとがっかりしたのですが、2度め3度めとトライしていくうちに、今度は全然感じなくなりました。

 ますます失敗だとがっかりしたのですが、試しに、モード切替のボタンを押してみると、きたきたきた。程よい「ぐっぐっぐ」です。切り替えボタンの「強(+)」をひとつ押すごとに、ぐっぐが強くなるので、微調整できることがわかりました。そのままではほとんど感じなくて、いつも1つか2つ、押します。1つでは少ししか感じなくて2つでちょうどよくなることもあるし、2つで飛び上がるほどビリビリすることもあるのがふしぎです。ちなみにビリビリ来たときは、さっとはがせばOK。「弱(-)」で調整することも、もちろんできますが、慌てふためているので、はがしてしまう(笑)

 欠点は、装着してから電源ボタンや強弱ボタンを押すのですが、肩などに貼っていると見えないんですよね。一応触ってわかるように凸凹になっていますけれど、わかりにくい。なので、貼る前に、よくよく確認して、場合によっては電源ボタンを軽くさわりながら装着したりしています。

 コツさえつかめば、ぐっぐっぐと気持ちのいいマッサージを手軽に体感でき、私は最近すっかりはまっているのです。

 

 一抹の不安は、体内にチタンが入った人が、これを使っていいのかなと言うこと。説明書では特に注意事項としては上がっていませんが、どうなんでしょうね? 私は、骨折部位には使用せず、肩こりと右のテニス肘の部位、あるいは膝など、チタンから遠く離れたところで使っています。

 

 お試し的に買った低周波治療器ですが、もっと高価でいろいろな機能が付いたものもあるようです。無事、釘が抜けたら、購入を検討してみようかしら?

 

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肘頭骨折 術後165日目 田尻屋のわさび漬け

 一昨日は骨折以来、2度目のウォーク「府中→丸子」を実施することができました。またこうしてウォーキングができるようになり、嬉しいことです。まもなく抜釘手術で再び中断となりますが・・・ 抜釘手術、結構怖そう。だんだん心配になってきました。前回の手術は、怖がる暇もなくあれよあれよという間に終わりましたが、予定されての手術となると・・・

 とりあえず今日は現実から目を逸らして、先日のウォークについて書きます。いつものレポートは後日と言うことで、今日は昨日に続き、お土産についてです。

 

 「府中→丸子」ルートでチェックしたいお土産スポットの二つ目は(一つ目は昨日書いた石部屋の阿部川もちです。)、田尻屋のわさび漬けです。こちらも街道沿いにあります。うっかりすると見落としてしまいそうな、小さなお店です。安倍川もちの石部屋は、休業中かのような雰囲気でしたが、そういうわけではなく、どこにでもありそうな普通の店構えです。

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 「田尻屋総本家」は、創業宝暦三年(1753)。元祖わさび漬の製造元で、現在八代目。

 お店の引き戸をそろりそろりと開けますと、年配の女性の方が迎えてくださいました。いかにも通りがかりの旅人っぽい私たちを見て、味見してから買ってくださいとおっしゃいます。「うちのは本当に辛いので」と。300円のと500円のがあって、どちらにしようか考えていたのですが、辛くて持て余してしまってはもったいないので、この辛さをどう感じるかで買う量を決めた方がいいというのです。良心的なお言葉に、好感度◎。

 さっそく、スプーンですくっていただいたのを口入れてみますと・・・確かにこれまで食べてきたものより辛いかな? 私もくろやぎ(街道ウォークの同行人・夫)もわさび漬はかなり好きで、いつもあっという間に食べてしまうので、300円ではやっぱり物足りないかも、などと考えていると、別のお客さんが入ってきました。

 予約しているというその人は、慣れた感じで、樽で買っていきました。常連さんかな?

 300円だと説明のしおりが付いていなくて、500円だと付いているという親切な但し書きもあり、しおりがほしかったのも500円にした決め手となりました。

 白菜漬けにちょっと入れてもいいし、ご飯にのせて海苔を巻いても美味しいですといいながら、包んでくださいました。因みに私はいつも、ご飯に乗せる派です。海苔は巻かず、お醤油もつけません。店内には、さりげなく有名人の方々のサインも。樽の蓋の裏側にやなせたかしさんがサインされたものも飾ってあり、目を引きました。

 お店の方の応対が、親切でとても感じがよかったです。よい印象を抱きながらお店を後にしました。この後、昨日書きました安倍川もちの石部屋の塩対応に遭遇するわけですが、対照的です。ふりかえるにつけ、なかなかおもしろいです。

 

 こちらが買ってきたわさび漬けです。

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 早速ご飯に乗せていただきましたが、ん? か、からい! なんか、お店で味見したときより敏感に反応してしまいました。ツーンが強烈です。でも、これがたまらないんですよね。ひーひー言いながら、食べています。

 

 中に入っていたしおりです。

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 なかなか詳しい説明が載っています。

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 初代は、天然の根わさびを売っていたのですね。

 わさび漬けを始めたのは、どうやら三代目のようです。江戸時代に、わさび漬の売り込みのために江戸まで行って試食をさせたとは、すごいフットワーク。現代のビジネスノウハウも持っていて、なかなかの人物でしたね。

 写真の五代目は、義侠心に富んだ人で、明治時代に当時の失業者を救い、またわさび漬けの商法も惜しむことなく教えたので、同業者が増えました。現在有名な田丸屋も、この時教えてもらっっているのです。五代目の店主には恩義を感じて、田尻屋方面に足を向けては寝なかった人がたくさんいたとか。この時の帳簿や証文、ガラス写真は、現在も田尻屋で家宝として保管しているそうです。へぇぇぇ・・・。

 

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 五代目が、わさび漬けの製法を秘密にすることなく教えた田尻屋ですが、「元祖とは、わさび漬を一番初めに売り始めた当店のことを言い、他は皆後発。元祖は当店一軒だけ」という文章に、老舗のプライドが詰まっています。

 

 わさび漬けは大好きだったけれど、田尻屋は知らなかったです。ゴメンナサイ。

 

 デパ地下にも駅の売店にも売っていません。このお店に来ないと買えません。

 静岡駅から徒歩20分くらい。また来るかもしれません。そんな予感がする出会いでした。

 

 

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肘頭骨折 術後164日目 石部屋の安倍川餅

 昨日は3か月ぶりの街道ウォークでした。骨折して以来、自転車の乗らなくなり、どこに行くにも電車・バス・そしててくてく徒歩移動。おかげで、久々のウォークの翌日ですが、今日は筋肉痛になっていません。これも怪我の功名?

 もっとも昨日のウォークは4キロ超と、距離が短かかったせいもあるかもしれませんね。ウォークの様子についてはボチボチまとめていきますので、報告はもう少々お待ちください。今日は、ちょっとだけこぼれ話を。

 

 昨日のルート、「府中(静岡駅)→丸子宿」のお土産チェックポイントは、何と言っても田尻屋総本家のわさび漬けと、石部屋の安倍川餅でした。両方とも街道沿いにあります。これは何としても立ち寄らなければ。特に餡子ものに目がない私としては、安倍川餅は外せません。

 もう何十年も前のことですが、伊勢神宮に行って、赤福の出来立てを本店で食べたときには、びっくりしました。ほっぺたが落ちるというのは、まさにこのことなのではないかと思いました。もちろん、お土産物屋さんやデパ地下で買っても赤福はとても美味しいけれど、柔らかさとか食感が全然違うんです。

 だから安倍川餅も、本場のを食べてみたいなあと思っていました。新幹線で「お土産に静岡名産安倍川餅はいかがですか?」と売りに来た(この頃はどうなんだろう?)あれとは、また違うんじゃないかしら?

 

 石部屋(「せきべや」と読みます)は、東海道を西へ歩いていて安倍川を渡るとき、ちょうど手前にあります。安倍川餅の正真正銘の本家本元です。なにが本家本元かと言いますと・・・

 

 慶長の頃、金山の視察に向かう徳川家康に餅を献上したとき「その餅の名は?」と聞かれ、安部川と金山の金粉にちなみ「安倍川の金な粉餅」と答えたところ、そのしゃれた返答が気に入られ、家康自ら「安倍川餅」と命名したのだと言われています。

 以来、安倍川をわたる手前のこのあたりでは、名物になった安倍川餅を出す茶屋が軒を連ねて賑わったそうで、石部屋もそのうちの一軒でした。創業は文化五年。後発のお店とはちょっと違うのです。

 

 さて、話をウォークに戻します。静岡駅からてくてく歩いてきて、いよいよ安倍川の手前までやってきますと・・・

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 ありました、ありました。でもこれ、やっているの?

 本日休業かと思いましたよ。だって全然welcomeな雰囲気がないのですもの。

 お店の前の道には、なぜか、いかつい雰囲気のこわそうなおじさんが立っていて、鋭い視線でチラリとこちらを見ました。な、なんなの? 

 「残念、お休みなのね」と通り過ぎつつ遠慮がちに扉のすきまから中をのぞいたら、「ん? やってる!」。よく見ると「営業中」という小さな札も出ています。

 「やってるよ。よく見ろよ。」としたり顔のくろやぎ。(くろやぎとは、街道ウォークの同行人・夫) わかっているなら、早く言ってよね。

 ガラガラガラ・・・ 引き戸を開けますと、ちょうど中から食べ終わった二人連れのお客さんが出てきました。(私たちみたいな、たぶん夫婦) 「ありがとうございました」を言われた様子もなく、こちらにも「いらっしゃいませ」というわけでもなく、「入っていいの?」と半信半疑でいますと、おかみさんらしき人に「二人なら奥に座って」と言われました。「メニューはそこ」といわれたところを見ると、見本があって、「黄な粉&餡子」の安倍川餅の他に、「からみ餅」と「わさび」も。へぇぇ・・。でもまあここは、普通に「黄な粉&あんこ」だよねと思っていると、「早く注文してさっさと座って」みたいな圧を感じましたよ。

 注文すると、あらかじめ用意してあったお餅に、店主(おそらく)がささっと黄な粉と餡子をまぶします。あ、ちなみに店主(おそらく)とは、さっきお店の前で眼光鋭く立っていた人です。もしかして、お客さんが来るかどうか、様子を見ていたの?

 

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 こちらが、運ばれてきた安倍川餅です。大変美味しかったです。期待通り。

 餡子が甘すぎない。お餅はとてもやわらかいです。それから特徴的だったのが、黄な粉自体は全然甘くなくて、上に白砂糖がかかっていて、これを少しずつまぶしつけながら食べるようになっています。変わっているなあと思ったのですが、本来、この食べ方をしていたのだそうです。(お土産に買ったものについていたしおりに書いてありました。) さらに、安倍川餅は、当時めずらしかったこの白砂糖がそもそも評判を呼んだのだとも書いてありました。人気の理由は、お砂糖だったの? 餡子でもお餅でもなく? 面白いですね。

 食べ終わりますと、今度はさっさと出て行くべしという圧を感じましたので、即お会計。お土産を買いたいというと、「あ、買うの?」みたいな(言わないけど)クールな反応。それでも、「横にしないで持って行って。帰ってから、冷蔵期には入れないで明日の12時までには食べるように。」と言われました。的確な指示。

 お会計を済ませますと「ありがとうございました」と言われましたが、ちっとも「ありがとう」と聞こえないのが面白い。なんなのでしょうね?

 でもね、嫌な感じはしなかったんですよね。お餅、美味しかったし、老舗ってこんなもの?

 食べログの口コミを見ますと、10人中8人が、このぶっきらぼうな対応を語っていて可笑しかったです。この日、たまたまご機嫌が悪かったわけではなく、こういうお店らしい。

 

 家に帰って、お土産の安倍川餅を食べました。

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 平らに持って来ることができた自信がなく、寄ってしまったかなと心配していたけど、そんなことはなかったです。きっちり詰まっているから大丈夫。詰め方、ちゃんと考えている。さすが。

 味は、お店で食べたのよりは、お餅がやや締まっていたけれど、十分美味しかったです。これもさすが。

 

 それにしても、最高に不愛想なお店だったなあ。「元祖の看板を掲げているのも大変なんじゃないの? 味を落すこともできないし、接客の方まで気を使っていられないんじゃない?」とくろやぎと石部屋さんについて、安倍川餅を食べながら勝手に語ってしまいました。

 もう一度、お店に行ってみたいかって? うーん・・・どうかな?

 

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肘頭骨折 術後163日目 とらやとネーブル

今週のお題「元気の秘訣」

 元気の秘訣は、温暖な気候、せかせかしないこと、人が好き。

 

 今日は久しぶりにライフワークである東海道歩きを実施しました。府中宿(静岡駅前)→丸子宿です。

 私は夫と週末を利用して、東海道を歩いています。(2017年の9月に日本橋からスタートしました。もともとゆっくりペースでしたが、昨年8月の骨折&入院騒動で、いったん中断。11月に再開したものの、またまた途切れて、今回約3か月ぶりのウォークでした。)

 てくてく歩いていますと、電車やバスではわからない何かを感じることがあります。街の雰囲気とか県民性とかです。特に静岡県エリアに入ってからは、それを強く感じるようになりました。静岡の県民性って、たぶん、明るくおおらか。親切で人懐っこい。話好き。行き先々で感じるんですよね。

 石碑などをパチリしていると、前を通らずにそっと待っていてくださることが多いです。横断歩道で立っていると、かなりの確率で車は止まって下さいます。歩行者優先がごく普通に行われています。せかせかしていなくて、親切な方が多いです。

 それと、名所旧跡を見学すると、本当によく説明してくださいます。ここが好きでたまらない、そして誇らしいという気持ちを隠さず、熱く語ってくださいます。予定よりずっと時間がかかってしまったりするけれど、本当に嬉しいし、そんなことがあった時は、今日はいいウォークだったなと幸せな気持ちで帰りの電車に乗るのです。

 

 今日もそんな経験をしました。今回は名所旧跡ではなく、本当に普通に地元の方に声をかけていただきました。それも2回も。

 

 1回目は、とあるお寺の前で、熱心にお地蔵さまと大黒様の像にお水をかけているおばあさんでした。何度も何度も水をかけている横で、私もお参りしてついでに写真も撮ったりしていたら、話しかけられました。

 最初は、マスクがどうのこうの・・・というちょっと意味不明な感じだったので、「あれれ、私、マスクしていないから、よくないと言われているのかな?」なんて考えてしまったんですけれどそうではなくて、「どこにもマスクが売ってなくて、困ったね。」ということらしいなと途中からわかりました。 「とらやにも売っていなくて、売っていても1家族1つって書いてあるよ。」とがっかりした様子。なんでもかんでも、「とらや」でお買い物するらしい。

 「とらやって、スーパーかな?」って思って聞いていると、おばあさんの話はいつしか自分の家族の話に。「とらやのマスクを、息子にも買ってやりたい」とか「息子は無口なんだよね。」とか。(うーん、このおばあさんといたら、私もしゃべる隙がないかも・・・。)はたまた、「どこから来たの?」とか「失礼ですが、お二人の関係は? お友達?」とか。(一応夫婦ですが、見えませんでしょうか?) 「どこまで行くの? 何してるの?」とか。東海道を歩いているというと「水筒に飲み物が入っているか」とか「おなかがすいたときのためのおやつがリュックに入っているか」とか心配され、なんだかほっこりしてしまいました。「先を急いでいるんですけどー」と少々焦りつつも会話を楽しんでしまいましたよ。

 通りがかりの旅人にこれだけフレンドリーに話しかけるって珍しいと思われますか? それが、静岡エリアでは案外ちょいちょいあるんですよね。東京では、まず、ほとんどない。

 おばあさんと別れてから夫に、「とらやってドラッグストアの名前かな?」と言ったら、「ドラッグストアのことを、どらやって言ったんだよ。」っていうんです。そんなわけないよね? あ、でもそうなのかな? 「とらや」でなくドラッグストア改め「どらや」?

 そうしたら、丸子宿の近くになって、見つけましたよ。こちらです!

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 バラエティーショップかな?。

 「ドラッグストアのことを、ドラヤと言った」なんて、失礼な・・・

 

 店内にも入ってみました。衣料品が充実していました。こちらがマスクの棚。おばあさんが言っていたのはこれですね。一家庭1つ。

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 さて、県民性を感じた2回目は、丸子宿で。

 この時も写真を撮っていたら、年配の女性に話しかけられました。最初は、「どこまで行くの?」とか「何してるの?」とか。そのうち「どこから来たの?」と聞かれて「東京から」と答えると「ああ、いいなあ。行きたいなあ。昔、東京で働いていたことがある。」と。(「東京」と言ったっていろいろで、うちの方なんか、いいなあと言ってもらえるような都会ではないんですけどね・・・)

 それから、ながいながい身の上話になり、自分がなぜここへ嫁いできたのかとか、息子さんのこととか、とどまることなく・・・。さらに、「ネーブルをあげるから、家に寄って行って」とおっしゃいます。え、いいんですか? すっかり恐縮しつつも、お宅に寄らせていただきました。袋いっぱいのネーブルを下さり、「またおいで」と。今度来た時もぜひ寄ってというお言葉があたたかくありがたく、その気持ちを抱えて家路に着きました。

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 こちらが、いただいたネーブルです。つやつやで美味しそう。「もう少しすると、スルガが出るんだけど。」と渡してくださった袋には、ネーブルの他に小ぶりのみかんも入っていました。ありがとうございます。

 静岡の人は、なぜ親切なのでしょうね? 夫とも話したのですが、気候が温暖で、作物もよく育つから昔から生活が豊か。そんな豊かさから来る余裕が、親切な心やおおらかさを生むのかなあ? 加えて人が好き。人としゃべれば、元気も出る。

 元気の秘訣は、「温暖な気候と気持ちの余裕」にあり。そんなことを思った今日のウォークでした。

 

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肘頭骨折 術後162日目 元気の秘訣

今週のお題「元気の秘訣」

 

 元気の秘訣はなんでしょう? いろいろあるけれど、とりあえず3つ。

 

1.くよくよしない

 敬老の日なんかにアナウンサーがお年寄りに「おじいちゃん、長生きの秘訣はなんですか?」とインタビューすると、「なんもなんも・・・。まあ、くよくよしないことじゃな。」なーんて応えるシーン、ありません? あれに近いです。くよくよしないこと、長生きの秘訣であり元気の秘訣でもありますね。

 失敗したときに、「あーあ」と落ち込まない。「ま、いいか。」「すんだことは仕方ないネ。」「命とられたわけじゃないしね。」などと考えます。昨年夏の骨折の時も、骨折しちゃったものは仕方ないよね。」と。スローガンは、「骨は折れても、心は折れず。骨折り損にはならないゾ。」

 ポジティブとも言えますが、裏を返せば「反省しない」という短所もなきにしもあらず。なので、最近は、落ち込みこそはしないものの、同じ失敗を繰り返さないためにはどうしたらいいか、考えるようにもなりました。例えば、もう骨折はしたくないから。

 

2.朝ごはんをたべる

 朝ごはんを食べないと、調子が出ません。私の母は、とてもきっちり朝ごはんを作ってくれました。ご飯、お味噌汁、焼き魚、ほうれん草のおひたし、箸休め(佃煮とかお漬物とか)、果物・・・。朝からこれらが食卓に並びます。ありがたいことです。

 朝ごはんはしっかり食べると刷り込まれたので、私もまた、朝ごはんをちゃんと作るお母さんでありました。母ほど手の込んだものは作りませんでしたが。ご飯、お味噌汁、たまご料理(オムレツか目玉焼き)、付け合わせの青菜。だいたいこんな感じ。ワンパターンだったので、そんなに大変ではなかったです。

 朝ごはんを食べないと、全く元気がでません。1年に一度、健康診断で朝食を抜くときなんか、「あーあ、今日は朝ごはんをまだ食べていないのかー」と、お昼近くまで、うじうじ考えてしまいます。朝ごはんは、私にとって一日のスイッチオン。

 今は子どもたちが大きくなって、朝起きる時間がバラバラ。彼らは日によってはお昼近くまで起きてこないみたいだし(私は7時に家を出てしまうので、真相は???)、対して夫は年々朝ごはんを食べる時間が早まり、現在は5時40分には終了。もうめんどくさいから、前の晩に具だくさんのお味噌汁を作っておいて、それに冷蔵庫の中の納豆もプラスして、各自それぞれの時間に食べてもらっています。

 私は6時半ごろ、食べているのですが、一人で食べるとあっという間ですね。なんかつまらないな。一人でもいいからもっと優雅な気持ちで朝ごはんを食べたいと、このごろ考えるようになりました。食後に、できればコーヒーも飲んで、新聞にも目を通して、ていねいにストレッチして・・・。あと10分は早く起きないとだめですね(笑)

 

3.金曜日の銭湯

 1.2と違って、これは、ごく最近になって発見した元気の秘訣です。

 骨折以来、あっちが痛い、こっちが痛いと、途絶えることがありませんが、大きなお風呂でゆっくり温まると、少し良くなる気がします。

 大型スーパー銭湯、中規模のスーパー銭湯、町のいわゆる銭湯と、いろいろ試してみましたが、町の銭湯、いいですね。

 スーパー銭湯は10種類近いお風呂があって、雰囲気も豪華で、自分へのご褒美にいいかと思ったけれど、実は落ち着かないんですよね。静かなブームなのか、結構混んでいます。好みの浴槽がなかなか空かなかったり、入れたとしてもイモ洗い状態だったり、小さな不満を抱えて後にすることも多いです。じっくりあたたまるのが目的ならば、町の銭湯で十分んじゃないかなと、考えるようになりました。

 それと、私が利用するスーパー銭湯、近隣の街から家族連れやグループが訪れるので、知り合いに会う可能性がかなり高いんです。(まだ会ったことはないけれど)もしも会ったらちょっと気まずいかな。学校司書の仕事をしているのですが、お風呂で学校の子どもたちに遭遇するのはちょっと・・・

 町のお風呂屋さんではその心配はなさそう。これからは町の銭湯にちょいちょい行くことになりそうです。

 

 以上、私の元気の秘訣です。この調子で、冬を乗り切り釘抜手術に臨みたい。

 

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