てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後163日目 とらやとネーブル

今週のお題「元気の秘訣」

 元気の秘訣は、温暖な気候、せかせかしないこと、人が好き。

 

 今日は久しぶりにライフワークである東海道歩きを実施しました。府中宿(静岡駅前)→丸子宿です。

 私は夫と週末を利用して、東海道を歩いています。(2017年の9月に日本橋からスタートしました。もともとゆっくりペースでしたが、昨年8月の骨折&入院騒動で、いったん中断。11月に再開したものの、またまた途切れて、今回約3か月ぶりのウォークでした。)

 てくてく歩いていますと、電車やバスではわからない何かを感じることがあります。街の雰囲気とか県民性とかです。特に静岡県エリアに入ってからは、それを強く感じるようになりました。静岡の県民性って、たぶん、明るくおおらか。親切で人懐っこい。話好き。行き先々で感じるんですよね。

 石碑などをパチリしていると、前を通らずにそっと待っていてくださることが多いです。横断歩道で立っていると、かなりの確率で車は止まって下さいます。歩行者優先がごく普通に行われています。せかせかしていなくて、親切な方が多いです。

 それと、名所旧跡を見学すると、本当によく説明してくださいます。ここが好きでたまらない、そして誇らしいという気持ちを隠さず、熱く語ってくださいます。予定よりずっと時間がかかってしまったりするけれど、本当に嬉しいし、そんなことがあった時は、今日はいいウォークだったなと幸せな気持ちで帰りの電車に乗るのです。

 

 今日もそんな経験をしました。今回は名所旧跡ではなく、本当に普通に地元の方に声をかけていただきました。それも2回も。

 

 1回目は、とあるお寺の前で、熱心にお地蔵さまと大黒様の像にお水をかけているおばあさんでした。何度も何度も水をかけている横で、私もお参りしてついでに写真も撮ったりしていたら、話しかけられました。

 最初は、マスクがどうのこうの・・・というちょっと意味不明な感じだったので、「あれれ、私、マスクしていないから、よくないと言われているのかな?」なんて考えてしまったんですけれどそうではなくて、「どこにもマスクが売ってなくて、困ったね。」ということらしいなと途中からわかりました。 「とらやにも売っていなくて、売っていても1家族1つって書いてあるよ。」とがっかりした様子。なんでもかんでも、「とらや」でお買い物するらしい。

 「とらやって、スーパーかな?」って思って聞いていると、おばあさんの話はいつしか自分の家族の話に。「とらやのマスクを、息子にも買ってやりたい」とか「息子は無口なんだよね。」とか。(うーん、このおばあさんといたら、私もしゃべる隙がないかも・・・。)はたまた、「どこから来たの?」とか「失礼ですが、お二人の関係は? お友達?」とか。(一応夫婦ですが、見えませんでしょうか?) 「どこまで行くの? 何してるの?」とか。東海道を歩いているというと「水筒に飲み物が入っているか」とか「おなかがすいたときのためのおやつがリュックに入っているか」とか心配され、なんだかほっこりしてしまいました。「先を急いでいるんですけどー」と少々焦りつつも会話を楽しんでしまいましたよ。

 通りがかりの旅人にこれだけフレンドリーに話しかけるって珍しいと思われますか? それが、静岡エリアでは案外ちょいちょいあるんですよね。東京では、まず、ほとんどない。

 おばあさんと別れてから夫に、「とらやってドラッグストアの名前かな?」と言ったら、「ドラッグストアのことを、どらやって言ったんだよ。」っていうんです。そんなわけないよね? あ、でもそうなのかな? 「とらや」でなくドラッグストア改め「どらや」?

 そうしたら、丸子宿の近くになって、見つけましたよ。こちらです!

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 バラエティーショップかな?。

 「ドラッグストアのことを、ドラヤと言った」なんて、失礼な・・・

 

 店内にも入ってみました。衣料品が充実していました。こちらがマスクの棚。おばあさんが言っていたのはこれですね。一家庭1つ。

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 さて、県民性を感じた2回目は、丸子宿で。

 この時も写真を撮っていたら、年配の女性に話しかけられました。最初は、「どこまで行くの?」とか「何してるの?」とか。そのうち「どこから来たの?」と聞かれて「東京から」と答えると「ああ、いいなあ。行きたいなあ。昔、東京で働いていたことがある。」と。(「東京」と言ったっていろいろで、うちの方なんか、いいなあと言ってもらえるような都会ではないんですけどね・・・)

 それから、ながいながい身の上話になり、自分がなぜここへ嫁いできたのかとか、息子さんのこととか、とどまることなく・・・。さらに、「ネーブルをあげるから、家に寄って行って」とおっしゃいます。え、いいんですか? すっかり恐縮しつつも、お宅に寄らせていただきました。袋いっぱいのネーブルを下さり、「またおいで」と。今度来た時もぜひ寄ってというお言葉があたたかくありがたく、その気持ちを抱えて家路に着きました。

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 こちらが、いただいたネーブルです。つやつやで美味しそう。「もう少しすると、スルガが出るんだけど。」と渡してくださった袋には、ネーブルの他に小ぶりのみかんも入っていました。ありがとうございます。

 静岡の人は、なぜ親切なのでしょうね? 夫とも話したのですが、気候が温暖で、作物もよく育つから昔から生活が豊か。そんな豊かさから来る余裕が、親切な心やおおらかさを生むのかなあ? 加えて人が好き。人としゃべれば、元気も出る。

 元気の秘訣は、「温暖な気候と気持ちの余裕」にあり。そんなことを思った今日のウォークでした。

 

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