最近、コロナウイルス関連の話ばかりになっていたけれど、今日は久々に骨折ネタを。
先日、職場の小学校で、小学校3年生の女の子が、「先生、ひじ、骨折したと言ってたよね?」と話しかけてきたので、「そうよ。」と答えたら、「私も、前にひじを骨折したの。ほら。」と腕をまくって見せてくれたのです。
まだ、傷痕がしっかり残る細い腕。
「いつ、骨折したの?」
「5月。先生はどうやって骨折したの?」
「私は、自転車をこいでいて倒れちゃったのよ。」
「私はね、普通に転んだら、骨折しちゃったの。骨が飛び出ちゃったの。」
「・・・・」
痛々しい腕に、かける言葉もありません。私はこれまで子どもたちに傷が見えないようにしてきたのですが、この子には、同じ骨折患者と言うことで腕を見せました。私の場合、もうほとんど痕がなくて、つるりときれいなんですけど。いや、「ほとんど痕がない」は盛った。すっと1本、メスのあとが細く残っています。
「私は、今、こんな感じ。でもね、春休みに、中にはいっている釘を抜くの。」
「私も、釘入れたよ。」
「え、まだ入っているの?」
「ううん、もう抜いた。痛くなかった。すぐ抜けた。」
え、すぐ抜けたの? 麻酔もしなかったというけれど、それはちょっと違うんじゃ・・・? もしかして、固定して治して、ギブスを取ったことを言っているのかな? それか、手術の後の抜糸のことかな?
いやでも、さっき、骨が飛び出たと言ってたよね? わりと激しい骨折だったんじゃ? きっと手術してるよね。あまり詳しく聞くのもよくない気がして、「そうなの。がんばったね。」と言うにとどめました。
「手術、頑張ってね。」と励まされ、心にぽっと灯がともった感じ。
これまで、骨折の友はたくさんできたけれど、今回は最年少の骨折友だちです。お互い頑張ろうね。
骨折患者になって以来、骨折の記事をよく読みますが、子どもの肘頭骨折、結構多いですね。特に、小さい子どもの肘頭骨折。転ぶときは肘から落ちないように、どうか気を付けて。
そう言えば、我が家の長男、5歳の時に肘を亜脱臼しています。自転車の補助輪が取れて、得意になって家の前でぶんぶん乗っていて転倒したんです。あんまり泣くので腕を見たら、ぽこっと肘の頭が飛び出て変な形になっていました。まずい・・・ そのまま近所の病院の救急外来へ車で直行。(ちなみに今回私が入院した病院ですが。)
例の口の悪い院長先生(今より、若干、若かった)、「あーー、亜脱臼だね。」と言って、「それじゃ、入れるよ。」とグキッ。
「ギャーーーーーーーー!!!」
息子のすさまじい叫び声が部屋中に響きわたりました。
「はい、おわり。」
「えっっ、終わりですか?」
「うん、だって入ったよ。まあ、一応、明日もう一回見せて。」
「はああ・・・」
拍子抜けしたと同時に、外科医ってすごいと、ちょっと尊敬してしまったのでありました。
あ、何が言いたいかというと、小さいお子さんが自転車に乗る時は肘プロテクターをつけるといいんじゃないかなということです。たぶん、これだけで、肘頭骨折も含め、怪我はかなり減るかと。
息子は、あの、亜脱臼の荒療治(グキッの瞬間)のことは、鮮明に覚えているそうです。折に触れ、私をにらみながら言ったものです。(別に私は悪くないゾ)
「まじ、すっげえ、痛かった。母には、わからないだろうが、あれは本当に痛い。こら、他人事だと思っているだろ。」
10年以上経って、母は、自分事として、わかるようになりましたよ。痛いよね、肘の怪我。
みなさん、怪我には気を付けて。コロナも怖いけど、骨折も怖いよ。
今日もお訪ねくださり、ありがとうございました。