節分ですね。皆さんは豆まき、しますか?
子どもの頃、私の父の豆まきのかけ声は、こんなでした。
鬼は外 福は内
天に花咲け 地に実がなれ
鬼の目玉を ぶっつぶせ!!
玄関のドアをパッと開けて、大きな声で言うのです。母は、「ぶっ潰せだなんて、いやねえ・・・そんなかけ声、聞いたことないわ。」と言っていました。
父は東京生まれの東京育ちですが、父の父、つまり私の祖父の故郷は秋田です。祖父は18歳の時に上京してきて、以来ずっと東京暮らしでしたが、バリバリの秋田弁。祖父と話をしてもいまひとつヒアリングができなくて、頭の中に大きなはてなマークが。それでも、なんとなくわかると、嬉しかったものです。
秋田の人の顔ってありますよね。鼻筋が通っていて、面長で、目元がすっとしているような。父方の親戚が集まるとこのタイプの顔が多かったんですが、今でも、秋田顔の人が、秋田弁を話しているのをテレビで観たりすると、祖父を思い出して懐かしくなります。
この祖父が、先ほどのかけ声で、豆まきをしていたそうです。だから、あれは、秋田方面の口上なのでしょうか?
気になって調べてみましたら(今はネットで簡単に調べられて便利ですね。)、今日のニュースで、中尊寺で「天に花咲け、地に実成れ」と言って豆まきをしたと報道されていました。「そうか、やっぱり東北地方ではこう言うのかぁ」と感心してさらにいろいろ見ていたら、ありました! 秋田県湯沢市の小町の郷というところのお米屋さん(遠田米穀店)のブログで、父のとほぼ同じフレーズを発見。
豆を蒔くのは男性の仕事!女性は黙って見ています。
かけ声が面白くて、私が嫁いできたときに初めて聞くフレーズでした。
「鬼は外、福は内」まぁ、ここまでは当たり前のフレーズ。
この次が「天に花咲け、地には実がなれ、鬼のめん玉ぶっつぶせ~!」です。
このほか、秋田市内の保育園、宮城県多賀城市の保育園でも、このかけ声で豆まきをしています。「やあねえ、聞いたことないわ。」と言っていたお母さん、東北地方では割とメジャーなかけ声のようですよ。今度、教えてあげよう。
私は、子どもながら、このかけ声はかっこいいなと思っていました。でも、自分が言うのは恥かしい。普通に、「鬼は~そと~ 福は~うち~」でした。一人っ子でしたから、一緒に豆まきをしてくれるきょうだいはいません。それなのに母は「ほら、大きな声で!」なんて言うんですよ。無理ですって。恥かしかったな。
その点、我が家の子どもたちは三きょうだいですから、賑やかでした。「鬼は外」は適当で、「福は内」と言って豆を床に撒くなり、拾って食べる争奪戦です。ポリポリコリコリボリボリ・・・・ キミたちは、ハトさんですか? 床は、あっという間に、きれいっさっぱり。きょうだいがいる子はたくましいなあと感心してしまいました。
この頃は、ひとり豆まき。ドアを開け、小さな声で「オニハソト」とつぶやきます。それから「フクハウチ」と言って、豆は口の中に。ポリポリポリ。これから1年、悪いことがありませんように。運が向いてきますように。とりあえず、釘抜き手術がうまくいきますように。もう骨折しませんように。
明日は立春ですね!
今日の晩御飯です。ブサイクですが太巻きを手作りしました。中身はきゅうりとかんぴょうと椎茸と玉子焼きです。そのほか、炒り大豆の入った「節分汁」。あと、なぜか餃子。なぜかというと、今日は「餃子の満州」の特売日だったから。ここの冷蔵生餃子に最近ハマりました。小さな幸せ。