てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後130日目 「ハリー・ポッター」読了

 「ハリー・ポッター」読了しました。

 私は小学校の図書館で働いているのですが、「ハリー・ポッター」をちゃんと読んだことがなくて、学校司書なのにそれはないだろうと、昨年の4月から読み始めました。ハリー・ポッターシリーズは全7巻、私が今回読んだ文庫本だと、19冊になります。

 もともと本を読むのはあまり早くはないうえに、他にも何かと読まねばならない本があり、街道ウォーク同様、亀の歩み。骨折したとき、これは読み進めるチャンスかと、最終巻まで全部持ち込んで入院しました。

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 これは、9月8日に病院のベッドで撮影したもの。ちょうど5巻を読んでいますね。ラジオと本が友だちだった頃・・・と思いきやそうでもなくて、同じフロアの入院患者さんたちと井戸端会議をしたり、スマホでブログを更新したり、案外いろいろやっていたんですよ。だから、思ったほど読み進まなかったです。6巻までいったかな?

 退院したら忙しくなって、そのまま亀の歩みが止まりました。このままでは、今まで読んだ記憶も薄れてしまう。(ハリー・ポッター、話が込み入っていますから)。お正月休みに一気に読みました。7巻の「死の秘宝」、話が複雑でしたが、シリーズの終結に向かって、ワーッと話が展開するので、気になってどんどん読んでしまいました。読み終わったのは、本日午前2時。夜更かしで、今日はもう、眠いのなんの・・・。

 

 「ハリー・ポッター」では、ハリーはしょっちゅう大けがをするので、入院中の私は、読みながら痛くなりそうでした。あ、これは半分冗談、半分本当です。

 退院して職場に戻ったとき、「ハリー・ポッター」好きの6年生の女の子に、「ハリー・ポッターを今、読んでいるのよ。」と話したら、骨折している私を見て「ハリー・ポッターなら、魔法で治してもらえるのにね。」と同情してくれたのが、ありがたいやら可笑しいやら。

 小学生の子どもたちに「ハリー・ポッター」は大人気。こんな込み入った話、よくわかるなあと感心してしまいます。高学年ならともかく、たまに低学年の子も借りていくことがあります。「ちょっと難しいかもしれないよ。大丈夫?」と言うと、「前に読んだことがあって、2度目だよ。」とか。すごい。もっとも、映画の方を見ていて、本は何となく確認で借りているという場合もあるみたいですが。

 退院したばかりの頃、やはり子どもたちに「骨折して手術したのよ。」と言ったら、「復活したの?」と尊敬の(?)まなざしで見つめられたことがありました。ハリー・ポッターは、大けがをしても治り、何度窮地に立たされても立ち上がりますよね。そんなところも、人気の一つなのかしら?

 

 私は「ハリー・ポッター」が好きかと聞かれれば、それは微妙かもしれません。文庫本の最終巻のあとがきに安井泉さんという方が、「ハリー・ポッターは勧善懲悪のストーリー」と書いていらっしゃいますが、そうでしょうか? 悪の帝王のヴォルデモートは死に、ハリーも、親友のロンもハーマイオニーも生き残ったけれど、一緒に戦った大切な人たちがたくさん命を落としていることを考えると、「勧善懲悪」とは思えないのです。

 それに、魔法の杖の一振りで人がいとも簡単に殺されるのが、なんだかゲームの世界みたい。そんなに簡単に死んでいいの? 怪我をしても魔法で治るのもゲームみたい。あ、そういうところが子どもたちに人気の理由なのかしら。

 「ハリー・ポッターを大人になってから読んだら矛盾に気が付いた」とブログで語ってらっしゃる方がいますが、私も同感です。「魔法世界最大の悪と戦うという重要な任務を、なぜ年端のいかない子どもにさせるのか? 大人は何をしているのか?」というツッコミもありましたが、確かに・・・。まあ、その「子どもが立ち向かう」と言う設定が、子どもたちの心を捉えるのかもしれませんね。

 私が面白いと思ったのは、魔法で傷つけられた怪我は、マグル(魔法使いではないただの人間)のどんな高等な医療技術をもってしても治らないというくだり。なるほどと、妙に納得してしまいました。魔法の怪我は魔法で治す。

 ともあれ、子どもたちが大好きな「ハリー・ポッター」は、ツッコミどころ満載。そこが面白いような気がしてきました。もう一度読み返すのは大変だけど(他の本も読まなければならないから)、読み返すと気が付くことがたくさんありそう。

 とりあえず、映画のDVDを借りてこようかな。本を片手に最初から観てみようかと。ハリー・ポッターに、はまったかも。

 それからUSJのホグワーツ城に入ってみたい。行くぞ、大阪! いやいや、間違えた。てくてくわくわく街道ウォーク、目指すのは、浜松でしたね。

 

 今日もお訪ねくださり、ありがとうございました。