てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

肘頭骨折 術後76日目 住みたい街

今週のお題

 20代の独身だった頃、いつか住みたいと思った場所は、東京の奥座敷の青梅や五日市。疲れたOLだったので癒しを求めて、週末になると都会に背を向け、車を西に走らせました。特に気に入っていたのが五日市と檜原村の境にある珈琲茶房。自宅を改装したしゃれた作りの平屋のおうち。九谷焼などの様々なコーヒーカップがカウンターの向こうに飾られていて、コーヒーを注文すると好きなカップに入れてもらえました。「疲れたから、ちょっと行ってこようかな」と、このお店でコーヒーを飲むためだけに車を出したものです。

akiruno.town-info.com


 お店で使っていたミルクピッチャーが、素朴ながらお洒落な焼き物でした。気になってどこで売っているのか尋ねたら、このお店のご主人の友人の陶芸作家さんの作品だとのこと。年に数回、ガレージセールもすると教えてもらいました。
 そこでガレージセールを覗いてみますと、若い陶芸作家さんのご夫婦を、ご友人方が支えているアットホームな雰囲気が何とも温かく、素敵でした。案内の葉書を

いただくようにもなり、リピーターに。ガレージセールでは作品の販売の他に、ちょっとした食べ物も振る舞われていて、豪快な「こんにゃくステーキ」(こんにゃく一枚を串に刺して焼いてたれをからめたもの)が美味しかったっけなと、懐かしく思い出します。
 五日市の街中のお宅でした。こんな街に住むのもいいかなーと、思ったものです。きれいな川が流れていて山に囲まれていて、自然豊か。好きなことに打ち込める(陶芸とか)。仲間がいる。生き方として魅力的でした。ほら、疲れたOL で自分探し中だったから。

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www.creema.jp



 私は、結婚以来ずっと、東京郊外の、とある市に住んでいます。都心まで1時間ちょっと。青梅や五日市みたいな奥座敷っぽさはありませんが、住宅地に混じって適度に畑が残るカントリー。
 今でも青梅・五日市方面に憧れるかと言うと、ノーですね。青梅・五日市どころか、どこにも行きたくない。なぜかって?

 この夏、自転車で転倒し肘を骨折する大怪我をしました。20日間の入院中、何人もの方が、お見舞いに来てくださいました。同じ仕事をしてつながっている同志のような人、職場で親しくなった諸々の話し相手、子育て期の恩人・・・。
 同じフロアで仲良くなった患者さんに、「今日来てた人は誰?」と聞かれるたびに「心の友ですよー」と答えていたら、「心の友、随分いるのね」と。
 そうなんです、結婚してこの街で子育てをして、近隣で仕事にも就いて、少しずつ増えていった心の友。(たぶん、相手の方もそう思ってくださっているかと。) 心の友から離れた街には住みたくありません。 
 新しい街に移り住むなら、子どもが小さいうちがいい。子どもたちが大きくなり、どうやら子育ては終了したらしいと悟ったこの頃。私はこのなんの変哲もない東京郊外の某市に、末長く住み続けたいと思っています。

書籍化記念! SUUMOタウン特別お題キャンペーン #住みたい街、住みたかった街

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by リクルート住まいカンパニー