明日の退院を前に、気持ちも入院生活のまとめに入っています。
朝の巡回の看護師さん。今日は祝日でいつもとは違う年配の方。「明日退院ですね。主婦は家に帰ったら、家事をしなければならないし、無理をしなければ、それもいいリハビリになりますよ。」おっしゃる言葉に説得力があります。
肘の傷の回りがつっぱると言ったら、「私も腕を怪我したことがありますからわかります。すぐには治らないけれど、ほら、今では傷もほとんどわからないでしょう?」と見せてくださいました。
「バイクで転倒して、ガラスが深く突き刺さったんです。」
バ、バイクですか? ガラスが突き刺さるですって? 穏やかな看護師さんからは、ちょっとかけ離れた言葉に、びっくり。
シャワーのあと、お昼近くにリハビリ。明日の退院に向けて、先生に注意事項を質問。
やってはいけないことは
①重たいものをもつこと。(500のペットボトルも、どうかなーってレベル)
②手をついて体重をかけること。絶対NG
自宅での肘の曲げ伸ばしの練習のやり方
①時間を決めて習慣にするといい。
②無理はしない。
無理したらバリっとなると言われているけど、自分でわかるのですか?
「わかりますよ。たぶん、腕を下におろすことができないと思います。」
ひぇぇ、そうなんだ。
説明を聞きながら、リハビリが始まりました。まず、そうっと伸ばすところから。
先生「伸びは、まあまあいいですね。」
先生が手を添えて、少しずつ肘を内側に倒していきます。だんだん痛くなります。これ以上は、いやだな。
私「限界です」
先生「100度もしくは105度ですね。」
曲げたとき、小指から続く肘のあたりの筋肉が一番痛いです。そこは転倒したとき、激しく擦りむいた場所でもあるので、治りかけの皮膚のせい?
「手術でつないだ上腕三頭筋がひっぱられるのも、関係しているかもしれませんね。あと、肘全体が腫れていて固いです。」
術後、これ以上膨らまないってくらいパンパンだった左手を思うと、ずいぶん良くなった気がするけれど、まだまだなんですね。
「1ヶ月で曲がるようになるとか、そういうことは期待できません。気長にやっていきましょう。」
はい、承知しました。わかってはいるけれど、不安になります。私の肘、どうなるの?
昼食の後、歯みがき。先日、同じ病室に移ってきた人とおしゃべり。膝の脂肪を取り去る手術をしたのだそうです。
私の話になって、
「肘が曲がらないんですよ」
と言ったら、
「若いから必ずよくなりますよ。手がなくなってしまったわけではないのですから。リハビリもできているのですから。焦らないで」
と。
説得力のあるお言葉、ありがとうございます。
入院中、どんなにたくさんの方に、説得力のある言葉で励ましていただいたことか。
夕方、本日二度目のリハビリ。
明日の退院に向けて、時間をかけてじっくりやってくださいました。
午前中に加え、自宅に帰ってからのアドバイスも。
まず、肘の曲げ伸ばし練習ですが、
「曲げて伸ばす」の動きを1回として、これを10回やって1セットとします。
朝、起きて、からだをほぐすように1セット
夜、2セット。入浴後がいい。
と、具体的な指示が出たところで
「肘の曲げ伸ばしは、あまり一生懸命やらなくてもいいです。とても難しいところなので。」
それよりも、心がけるといいこととして
①小さめのやわらかいゴムボールを握る。
握力が弱くなっているから。
②肩を動かす。
肩回し、腕を上げてみるなど。
細かなアドバイスをいただき、終了となりました。入院中のリハビリはこれでおしまい。これからは、通院でリハビリとなります。
25日の夕方に、次回の予約をしました。
ずいぶん先ですね(>_<)
病室に帰って、看護師さんの巡回。午前中の方とは、別の若い看護師さんです。リハビリの先生が「まだまだ、腫れていますね」とおっしゃっていたことを思い出し、
「なぜ、腫れるのでしょうね?」
と尋ねてみました。
「そりゃあ、怪我したり、手術したりしていますもの。傷を治そうとして、血液やリンパ液が集まってくるんです。打撲でも腫れたりするでしょ。あれの、ひどい版ですよー」
あ、そうなのか。
入院して感じたのだけど、ひとつの心配事をいろいろな人に聞いてみると、人によって、それぞれの角度や表現で答えてくださいます。答えも表現も、ひとつではない。いろいろな人に、聞くのって、いいことだと思います。一人で、抱えるのはよくない。ブログに書いている私が言うのも変だけど、スマホであれこれ検索するより、まずそこにいるスタッフに聞くのがいいです。ここは病院なのだから。それに、自分の今の症状は、ここにいる人が一番わかるのだから。
出たぞ、結論。
入院中は遠慮せず、どんどんスタッフを頼ろう。(わがままとは別)
まとめらしきオチになったところで、今日のブログは閉じます。
では。