「第18回街道ウォーク 沼津→原」後半です。片浜のバーミヤンでエネルギーチャージをして、いざ!
祥雲寺
境内に、大きな松が斜めに構えていることで知られています。なるほど、門の向こう、正面に見えますね。
見上げると首が痛くなってしまうような高さに加え、立派な枝ぶり。
大松の根元に、お掃除小僧。かわいい。
静かな境内です。
三島神社
街道沿いの鳥居から本殿まで、割と長い参道でした。
御神木、ランカマキです。
樹齢、推定450年。幹回り約4メートルだそうです。
説明板があったので、アップします。
うーん・・・ なんかややこしい。私にはイマイチ理解できませぬ。判読は皆さま個々で、お願いいたします。
伊勢神明
街道沿いの小さな神社、伊勢神明。小学校4~6年生くらいの女の子たちが、境内でゲームをして遊んでいました。
お社に隣接した場所は、遊具のある広場になっています。すぐそばが線路。東海道線が通ります。
またまた富士山が見えるので写真を撮っていますと・・・
「富士山、撮ってるんですかぁ?」と女の子たちの一人が、話しかけてくれました。「ふだん富士山がこんなに見えるところに住んでいないから、嬉して撮ってしまうのよー」と答えると、「晴れるともっとよく見えるし、雪が降ると、すごーくきれいなんですよ!」と教えてくれました。「あ、いいわね。見てみたいわ」と言ったら、「そうだ、ちょっと待ってください。」と言って、女の子は自分の荷物が入っているカバンからタブレットを取り出して、一生懸命富士山の写真を探し始めました。「私も富士山好きだから、よく写真を撮るんです。あれ、おかしいな。雪が降った写真、あるはずなんだけど・・・」
一生懸命探してくれたけれど、見つからず。「ありがとう。気持ちだけでもうれしいよ」と言うと、ホッとしたような、申し訳なさそうな顔をしてにっこり笑ってくれました。
本当に、その気持ち、嬉しかったです。ありがとう。
神明神社
踏切を渡ってまもなくの、こちらの神明神社は、鳥居前に二体の賽神が安置されているので有名です。
近づいてパチリ。強風で、赤い前掛けがめくれてしまいました。
賽神は、宿口に安置され、悪霊の侵入を見張っているのだそうです。
本殿です。
本殿の階段下に転がっていた黄色いサッカーボールが鮮やかで目を引いたので、パチリしてみました。
東木戸(見附)跡
神明神社鳥居の向かって左に(右は、さっきの賽神です)、見附跡を示す碑が、さりげなくありました。だいたいこのあたりという、推定だそうです。
鳥居のある全体風景です。ここに、賽神があり、見附跡の碑もありました。
清梵寺
「原のお地蔵様」があるとガイドブックに書いてありましたが、わからず。
ちなみに、くろやぎは、この日はもうスタミナ切れで、、投げやり&テキトーモードにシフトしつつあります。玄関横の観音様(?)をさして、「地蔵ってこれじゃないのー?」と言い始めました。
長興寺
この辺りから、白隠さんゆかりの名所・旧跡が出てきます。こちら、長興寺は、白隠さんを慕って訪ねてきた僧たちの宿坊となったお寺です。
白隠さんが住んでいた松蔭寺と、宿坊だったこちら長興寺を結ぶ小道が、東海道に並行していて、「白隠道」と呼ばれていたそうです。
こちらが本殿です。華やかではありませんが、重厚な趣があります。
さっきの白隠道を歩いて、松蔭寺へ。
松蔭寺
原宿と言えば、このお寺が有名です。境内、広そう。入って見ましょう。
松の木、たくさん。岡山藩主・池田継政から贈られた備前焼の擂鉢を、台風で折れた松にかぶせたという「擂鉢松」というのがあるらしい。松は平成になってから枯れてしまったとのことで、擂鉢だけ残っているのかな?と思って探してみましたが、わからなかったです。
白隠さんの言葉を刻んだ、石碑がありました。
【原文】君看雙眼色 不語似無憂
【読み】君看よ双眼の色、語らざれば憂いなきに似たり。
【口語訳】妾の二つの眼の色をよくよく見てください。何も言ってくれないと憂い(その気)がないように見えますよ。
うーん・・・、今一つ、何を言わんとしているのかわからない。これ、どういうシチュエーションなのだろう?
詳しくは、説明板をご覧ください。(私は説明板を見て、ますますわからなくなったけれど)
白隠さんのお墓があるということですが、場所がはっきわからず・・・
ググってみたら、ある方のブログに本堂裏と書いてあったので、裏の墓地へまわると、看板がありました。だけど、どのお墓なんだろう?
ググったブログの写真と同じ場所はこれ。向かって右が白隠さんのお墓だと、ブログには書いてあります。
は、これが、向かって右。白隠さんのお墓で、正解でしょうか?
できれば、もうちょい、案内がほしいです。
このお寺には、国の重要文化財である白隠さんの自画像もあるそうです。この中にあるのかな? きっと、年に一度とか、決まった時に、見せていただけるのでしょう。
西念寺
松蔭寺の隣の西念寺。やはり、白隠さんゆかりのお寺です。
山門左手の天満宮。白隠さんは子どもの頃、お母さんから、家の隣にあるこの天神さまが一切の苦を救うと教えられ、、日々参拝したそうです。
天神様を象徴す梅鉢紋。白隠さんは、画に、この梅鉢紋をよく描いていて、天神へのさまへの特別な思いがあったのではないかと、説明板に書いてありました。なるほどなるほど。
お寺の本殿はこちらです。火災に遭い、大正時代に再建されました。
それにしても、西日が強くて、写真を撮るのが難しいです。秋だなあ。
街道沿いの看板。「天神さんのお寺」って、不思議な感じだけど(事情を知らないとツッコミ入れたくなる)、そのとおり、まさに天神さんのお寺。
天神保育園が隣接されているのですね。
お寺と遊具の写真。
白隠禅師誕生地碑
飽きたくろやぎ(スタミナ切れ)、門の前で動かないので、一人で中へ。
白隠さんの産湯に使ったという井戸です。
さらに奥に進みますと、このような廟が。
ガラス窓の向こうに、外の石碑に彫られた白隠さんの姿が見えるようになっています。
入口脇に説明板がありましたので、アップします。
「駿河に過ぎたるものがふたつあり。富士のお山と原の白隠」
浅間神社
武田氏に仕えた植松平次衛門という人が、武田氏滅亡の後、この地に移り住んで、この神社を建てたようですね。
高札場跡
高札場あちは、今見てきた浅間神社の鳥居脇にありました。後を示す説明板があります。
説明板に近づいて、パチリしました。
問屋場跡
浅間神社の周囲に、高札場跡、問屋場跡、本陣跡があります。この辺りが、。宿場の中心だったのですね。今では、特に名残はなく、ごく普通の街の風景と言っていいかもです。
店舗の間に、問屋場跡の石碑があります。わかりますか?
近づいてパチリします。
宿場町の中心だったと思われるあたり。右側が浅間神社です。かなりの、車の往来がありました。
昌源寺
西念寺が「天神さん」と呼ばれたのに対し、こちらは「七面さん」と呼ばれていたそうです。七面観音をお祀りしているのかな?
西日がますます強いです。日が短くなりました。
昌源寺の御会式(万灯練)は、10月27日です。
蓮窓寺が10月9日、栄昌寺10月16日、昌源寺が10月27日。ちょっとずつずれているのですね。万灯練ってどんなお祭りなのかしら。
渡邊本陣跡
問屋場跡のすぐ近くです。碑を見落としそう。油断しないようにしなくちゃ.。
一応、近づいて、パチリ。
碑の隣にあった、おしゃれな外観のお店。
碑の先は工事中。工事の依頼主は保育園です。
徳源禅寺
西念寺(天神さん)、昌源寺(七面さん)とあって、こちらは「子安さん」。
特に説明板もなかったので、本殿の写真だけとって、後にしました。
明徳稲荷
いよいよ、今回最後のチェックポイントです。
「社殿は建て直したな。案外新しいな。」と、くろやぎがつぶやいていたら、どこからともなくご近所の方が姿を現し、「お詣りですか?」
「東海道を歩いています」と言うと、「最近歩いている人、多いですね~」。しばらく世間話が続いた後、ご近所の方、「私、こう見えて、自称、ここの宮司なんです。」
「えっっ。チェックのコットンシャツのラフなこの方が? 近所のおじさんかと思った。でも、宮司さん、儀式じゃないときは、普通にラフな格好の近所の人か。」などと忙しく考えていると
「中、見ていきます? うちの神社、案外古いんですけどね。」
あー、くろやぎ、また、つぶやきを聞かれていたよ。
「あ、帰りの電車の時間は、大丈夫ですか?」
「大丈夫です。」
近所のおじさん改め宮司さんが、お社の引き戸をガラリと開けてくださると、中は何とも居心地のいい空間になっていました。
宮司さんはふるいとおっしゃたけれど、きちんと手入れされていて、6畳ほどのスペースに暖かい敷物、かわいらしいつるし飾り、その他なんともかわいい置物などなど。祭壇があるけれども、居心地のいい茶の間に招いていただいたみたいな。
宮司さんが、貴重な古い資料も出して見せてくださいました。天井近くには、昔の写真もずらり。大事に大事に、この神社を引き継いで守っていらっしゃるのがよくわかりました。
「気をつけてお帰り下さい」と送っていただき、温かい気持ちで神社を後にしました。
説明板、アップします。優しい宮司さんのいらっしゃる「明徳稲荷」でした。
慈光院の住職さん、伊勢神明神社の小学生の女の子、明徳稲荷の宮司さん・・・
今回のウォークは、優しい方にたくさん出会えた旅でした。沼津のファンになりました。
終着地点、原駅です。
和風のシンプルな駅舎。原宿の雰囲気に、とても合っていると思います。
駅から、原宿を見たところ。
次回また、ここからスタートします。
16時35分。沼津駅を出発してから7時間54分。30826歩の旅でした。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。近々、今回のコースで、まちなみに焦点を当てて記事を書きます。また訪ねてくださると嬉しいです。