10月7日、「第18回東海道ウォーク 沼津→原」を実施しました。霧雨の降る中敢行したした前回でしたが、台風の通り過ぎた後の今回は、すっきり晴れて気持ち良く歩くことができました。やはりウォークは晴れていないとね。
それでは、チェックポイント(ウォークのバイブル『ちゃんと歩ける東海道五十三次』八木牧夫 山と渓谷社で、名所旧跡としている立ち寄りポイント)に沿って、お伝えします。
8時41分、沼津駅前ロータリーです。駅前のビル・ラクーンが青空に映えます。晴れていると、やる気も出ます。 さあ、歩くぞ~!
前回の終着点、清水本陣先の静岡銀行。ここを本日の出発点とします。
ちなみにこちらが前回の写真。夕方で曇っていたことを思い出します。浅間神社のお祭りの横断幕です。
東方寺
この日の最初のチェックポイント、東方寺。ガイドブックに事前情報はなく、現地にも説明板はなく、なぜチェックポイントなのか謎のまま。
こじんまりながら、手入れの行き届いた雰囲気のいいお寺でした。
乗運寺
東方寺の向かい側の乗雲寺。若山牧水のお墓があることで有名です。かなり立派な門構えです。
一歩中に入りますと・・・おぉ!! なんと立派な。
若山牧水のお墓は探すまでもなく、入口のすぐ近くにありました。お墓の写真だけパチリして早々に退散。
参考までに、お墓の隣にあった石碑の説明です。
大正13年に沼津に引っ越してきて千本浜の風景をこよなく愛したそうですが、健康がすぐれず、昭和3年、44歳の若さで亡くなりました。短い在住期間だったのですね。
真楽寺
またまた、なぜチェックポイントなのかなぞのお寺。向かいは浅間神社。近代的な建物で、あやうくお寺だと気が付かないところでした。見つけたくろやぎ、えらい。朝は冴えている。
山神社
山神社といえば、石段をのぼった上にあることが多いのに、ここは大きな道路に面したフラットな場所にありました。
説明板によりますと、別の場所にあったものを、戦後この地に移したようですね。
左手が山神社。右の大きな通りは、清水本陣の近くにあった、あの浅間神社(丸子神社)から来ています。このすぐ先の交差点「西高入口」で旧東海道に合流します。
この地点の説明板です。浅間神社のお祭りの市(いち)に通じる道筋だったことから、この辺りを市道町と呼ぶという説明に、納得!
慈光院
このお寺を見つけたくろやぎが、「ちっさ・・・」とつぶやきました(本当は「ちいさい)言いかけて、慌てて飲み込んだ)ら、本殿のむこうから住職様が出ていらして、「何かご用ですか?」と。東海道を歩いていることを言うと、「本殿の中、見ていきますか? うちの御本尊はこう見えて結構大きいんです。」
くろやぎの「ちっさ・・・」というつぶやき、きっと聞こえていたなー。すみません。
いつもは閉まっているらしいお堂の戸をガラガラと開けますと・・・いやびっくり。本当にご本尊、大きかったです。このお堂いっぱいにおさまった大仏様。というか、大仏様に合わせて大仏ピッタリサイズにお堂をかぶせたみたいな。
穏やかな語り口の住職様、素敵な出会いをありがとうございました。
六代松標石
街道沿いの標石。ここを曲がった先に、六代松の公園がありました。
六代松
六代松の碑と説明板です。
説明板によりますと、「六代」は平清盛を三代目とした六代目の御曹司の幼名で、壇之浦で平家滅亡すると捜し出され、ここ千本松原で斬首されかけたところを文覚上人に助けられました。その後、出家して妙覚と名乗り、文覚上人が謀反を企てるときに連座し、殺されました。首をお供のものが持ち帰り、思い出深い千本の松の根本に埋めたと伝えられています。
平家物語の名場面として知られ、東海道の旅人たちに親しまれた松の巨木でしたが、枯れてしまい、それを惜しんだ人々が、天保12年(1842)に碑を建てました。
公園全体の風景です。前の週の大型台風で、倒れてしまった木もあるようです。
妙伝寺
ちょうど法事が終わったところで、部外者が境内に入るのは遠慮しました。ガイドブックに説明はないし、説明板も見つからなかったし、中にも入らなかったので、なぜチェックポイントなのか謎のままです。
山神社
すぐそばが、千本松原です。小さな静かな神社。海が近いなーと、気配で分かります。
金剛寺
囲いもなく、だだっ広い境内。というか、駐車場? 向こうに写っている立派な屋根の建物が、おそらく本堂。
ここも法事の準備中のようでした。パシャリして、早々に退散。例によって、なぜチェックポイントなのか、謎。
八幡神社
この神社では、入口の傍示石を要チェックです。
あ、これですね。「従是東」(「これより東」ってことですかね)と刻まれていて、下の部分の「沼津領」は失われています。
下石田には「従是西沼津領」ときざまれた傍示石が、完全な形で残っているという説明ですが・・・
はい、前回のこれですね。
諏訪宮
ガイドブックによれば武田信玄の家臣・市川和泉守が建てた村の神社だそうですが。
街道沿いに、わりと目立つ鳥居がありました。
意外に長い参道です。
お社は静かでこじんまり。
説明板があったので、アップしておきます。
正覚寺
ガイドブックによれば、天保8年(1837)、村内に悪病が流行った時に、祈願すると治まったという観音様が祀られているそうです。
ちょっと変わった外観の本堂です。
境内に入ったら、センサーが反応したみたいで警戒音が鳴ったので、退散しました。
清玄寺
清玄寺、街道沿いに看板が出ていてわかりやすかったです。「高野山真言宗 清玄寺」の看板の隣に、「清玄寺英会話教室」の看板も。お寺で英会話。「小・中・高・大人・受験・英文法」ですって! すごいね。
塀にも英会話教室の看板。
境内はこんな感じです。お寺というより、アットホームな個人塾っぽいのは気のせいか・・・。寺子屋みたいな。
おっと、忘れちゃいけない。ガイドブックによれば、見どころは、馬頭観音でした。
八幡宮
鳥居前の常夜灯に注目です。
常夜灯の裏を見ますと・・・。「文久元酉年」っていつだろう? 古いことは確か。
本殿は、いたって質素です。
栄昌寺
本堂です。ガイドブックによれば、日蓮宗の守護神、七面大明神を祀っているそうです。
10月16日(火)、お祭りですね。ポスターが、貼ってありました。
吉祥寺
ここはお寺(吉祥寺)と神社(天満宮)が、全く同じ敷地にあります。隣り合っているというより、そもそも門が一緒。おもしろいですね。
鐘を真ん中に、左側がお寺、右側が神社です。
こちら、吉祥寺(お寺)
こちら、天満宮(神社)
足元のオブジェ。ピースしてる(?)阿弥陀さま。おもしろかったから、パチリ。せっかくピースしてるし、撮らなきゃ。
一里塚跡
日本橋より31里目の、大諏訪松長の一里塚跡。
一般のお家のブロック塀の間にあります。うっかりすると見落としそう。
一里塚、画面右端に見えるの、おわかりいただけますか?
蓮窓寺
街道沿いに、まず石柱が。ここを曲がった先ですね。山門は、手の込んだ四脚門だと、ガイドブックに書いてありますが・・・
確かに。これは立派ですね。
ここでも、七面大明神を祀っています。境内に七面堂がありました。
本堂です。こちらも立派です。
お夏里(お会式)のポスターがありました。先ほどの栄昌寺は、10月16日(火)でしたが、こちらは10月9日(火)となっています。
伊勢神明宮
鳥居の脇の幟が立派な、伊勢神明宮です。
老朽化したり火災に遭ったりしながらも地元の人に守られて大正時代に再建され、今に至るそうです。まさに、地元の神様。
本殿です。
本殿からの眺めも、いいです。
本殿裏から、富士山が見えました。東京の人間なので、富士山がこんなにはっきり見えていると、珍しくて、いちいち写真を撮ってしまいます。
片浜駅まできました。沼津からちょうど一駅。この日の最終地点・原駅まであと一駅。ここらで休憩とします。西友もあるし、バーミヤンもあるし。というか、ここを逃すと街道沿いには、お昼を食べられようなお店がなさそうだったので。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。近々、続きをアップします。また訪ねてくださると嬉しいです。