てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

第13回街道ウォーク 風祭→箱根湯本①

 5月19日(土)、第13回街道ウォークを実施しました。前回買い物をした鈴廣かまぼこのある風祭駅に降りたのが10時3分。お天気は薄曇り。カンカン照りよりはすっと歩きやすいです。よかった。めざせ箱根湯本!

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一里塚跡

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 風祭の駅を降りてまず一里塚跡をチェック。前回は小田原市内ぶらぶら移動で短距離だったので、前々回ぶりの一里塚です。久しぶり!

 説明板によればかつては塚上に榎が植わっていたそうですが、現在は道祖神があります。日本橋より21里目。

 

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宝泉院

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 宝泉寺です。渋い構えです。

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 境内も質素で重厚。

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 この日は午後からチャリティコンサートの会場になるということで、本堂の中は準備の人たちの気配に満ちていました。

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 ちなみに宝泉寺は、永禄元年(1558)に北条時長による創建されましたが、間もなく天正18年(1590)の小田原合戦で焼失してしまいました。その後300年以上の時を経て、安政元年(1854)に十二世僧により再建されました。

紹太寺

 宝泉寺からしばらくは、箱根登山鉄道の北側の静かな旧道をてくてく歩きます。

 やがて見えてきたのが、紹太寺の参道です。なかなか幅広で立派ですが・・・

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 広大な敷地に七堂伽藍が点在する大きなお寺でしたが、幕末から明治にかけての火災で焼失してしまったということです。

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 かつては大きな門がありましたが、跡として石が積み上げられているのみ。

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 これがその石ですかね・・・

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 山門跡の近くにあった六地蔵。創建年はばらばらですが、どれも江戸時代のもの。ずべて江戸時代でそろっている六地蔵さまは、とても珍しいのだそうです。

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 唯一焼失をまぬかれた子院・清雲院。現在ではこちらが紹太寺の本堂になっています。

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 本堂です。

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 こちらは本堂の正面に掲げられた額。黄檗宗の開祖・隠元法師の書き下ろしです。

 

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 紹太寺は、江戸時代初期の小田原藩主だった稲葉氏一族の菩提寺です。

 第2代当主稲葉正則がこの地に移転した際に、祖母春日局の霊を弔いました。春日局は将軍家の乳母でした。

 境内にあるしだれ桜は稲葉正則が春日局を偲んで植えたもので、樹齢は約320年。満開の時は見事でしょうね。すごく混みそうだけど。

 

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 普茶料理の看板がありました。黄檗宗と言えば普茶料理。いつか食べてみたいなあ。

 

 この石段を登った先に、例のしだれ桜があるということで、途中まで行ってみましたが遠いので引き返してきました。ひとところであまりゆっくりできないのが街道ウォークの辛いところです。

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 境内にはこのように、いろいろ点在しているようです。これは山門の案内板。

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山神神社

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 紹太寺のすぐ近くの山神神社。うっかりすると見落としそう細い参道なので気をつけて。

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 境内は静まり返っています・・・ きちんと清掃されてはいますが、小さな神社です。

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 境内に道祖神がありました。なぜこれがチェックポイント(このウォークで大いに参考にしているガイドブック『ちゃんと歩ける東海道五十三次』で名所・旧跡としているところ)なのか謎だったけど、これがあるからかしらん。


駒ノ爪橋跡

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 かつて、小田原の入生田と湯本との境にあったという駒ノ橋があった場所。今は小さなモニュメントがあるのみ。見落としそうなので要注意。(実際見落として戻りました。)

 源頼朝が巻き狩りから帰る途中、この橋まで来ると馬が暴れて橋にひづめの跡を残したという言い伝えから、馬の頑健な脚にあやかりたいと江戸時代の旅人は祈願したと書いてあります。ほう・・・


有料道路の碑

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 有料道路って、明治8年ですから。びっくりぽん。さすが日本初。

 

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 旧道を歩いて行って、まもなく国道1号線に合流します。右手の斜面にある小さな四角いモニュメントが有料道路の碑。

 

達磨大師像

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 達磨大師像っていうからには、由緒正しい像かと思ったら、最近できた交通安全の標語みたいのが彫ってある、イマドキの碑でした。

 なんでこれがチェックポイントなのかな? 目印的な?

 しかもこれ、ガイドブックに示してあった場所とは違ってました。ガイドブックでは国道に合流してしばらく擁壁上を歩くとこの碑があるようになっているんですけど、実際は合流したところです。

 

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 国道の擁壁上から達磨大師像がある方向を眺めたところ。左斜めに伸びるのが旧道。真っ直ぐの道が国道。

 

 

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 そして擁壁が途切れたところで、またまた旧道との分かれ道になります。右手が旧道、左手が国道。分岐点に「交通安全箱根町モニュメント」があります。達磨大師像と同じ主旨のものですね、たぶん。

 このまま旧道を進みたいところですが、チェックポイント・山崎古戦場碑を探したいので、国道へ行きます。


山崎古戦場碑

 古戦場碑は、やや見つかりにくかったです。目印はこの「山崎」の信号。

 まもなく左手に碑が見つかります。

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 江戸時代末期、勤皇派と佐幕派が戦った場所。小田原藩の度重なる寝がえりの末、最終的にここが激戦地になりました。

 結局、小田原藩と官軍が勝って、遊撃隊は敗走しています。

 

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 碑の近くに小さなお地蔵様が。

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 すぐ近くに、また「山崎古戦場碑」が。さっきのはモニュメントで、碑はこっち?

 

 碑が見つかったので、旧道にもどります。

 これよりしばらくは、特にチェックポイントはありません。てくてくぽくぽく歩いて、再び国道に合流。さらにサクサク歩きますと、三枚橋と箱根湯本の駅が見えてきました!

 

 駅にはいかず、三枚橋を渡って旧道に入り、チェックポイントの道祖神を探します。


湯本村道祖神

 というわけで、こちら道祖神。とても小さな石の祠の中に、小さな小さな道祖神。

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 しゃがんでよーく見ると、中にはお二人ですね。

 

 さて、当初の予定ではこれにて終了だったのですが、まだ正午をまわったくらいでしたので、さらに先まで歩くことにしました。

 実は歩き始めて間もなく、このペースなら湯本の先の石畳の入り口まで行っておきたいなと考え始めていました。

 というわけで、目指せ石畳!!

 

 長くなりますのでブログはいったん閉じます。ここまで読んでくださりありがとうございました。近いうちに後半をアップします。また訪ねてくださると嬉しいです。

 

 

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