今週のお題「ホワイトデー」
「ホワイトデー」というお題ですが、特に思い出もなく、書きにくいですねぇ。バレンタインデー事体、私の年代だと、小学生の頃はまだ一般的ではなかったような。ようやくバレンタインデーが定着したころに、「ホワイトデーというのがあるんだって。告白にYesの場合、マシュマロを贈るんだって!」と誰からともなく聞いて、「へぇー」と思ったのを覚えています。
そもそも、バレンタインデーにドキドキしながら本命チョコを渡した記憶がない。バブルな会社員時代、女子社員から男性陣に贈ったくらいかな。くじ引きで相手を決めて決めて、一応個人から個人に贈る体裁を作って、「義理じゃないでーす!」とか言いながら渡す、あれです。チョコは、女子で同じものを一括購入しました。ホワイトデーでは、男性陣が、やはりお揃いで用意してくれたキャンディをそれぞれの女子に。今思えば、たわいない大人のごっこ遊びですね。
我が家の娘たちを見る限りでは、バレンタインデーが、いわゆる「本命チョコ」を渡すドキドキイベントだったのは、中学時代まででした。狭いキッチンはチョコレート工房と化し、晩ご飯を作るスペースもなく、仕方がないのでちょっと手伝ったりもしたものです。
もはやバレンタインデーを卒業した大学生の次女が言うことには、高校生にとってのバレンタインデーは、みんなのイベントなのだとか。確かに、彼女が高校生の時は、量産出来て、なおかつ見栄えのいいチョコレートの手作りお菓子を、大きなタッパーにいっぱい詰めて、出かけて行きましたっけ。お菓子作りにも慣れた彼女は、さほど大騒ぎになることもなく、ちゃっちゃと作っていました。それを教室で前の席から回して、男子に適当に取ってもらうのだとか。バレンタインデーの日は、クラスの女子たちが持ってきた大きなタッパーが、教室の座席の間を行ったり来たりします。
その年のホワイトデーには、クラスの男子が、女子全員にシュークリームをプレゼントしてくれたそうです。40人のクラスで男子は7人。7人で33個のシュークリーム。男の子たちのお小遣い、大丈夫だったかな? 結構な出費だったはず。「うちらの男子、イケメン!」とか言っていたけれど、ごめんなさい。恐るべし、女子。
そういえば、私も一度だけ、ホワイトデーのお返しを、買ったことがあります。
息子が小学生の時、3つ下の学年の女の子からいただいたチョコのお返しでした。女の子は、うちのお向かいさんのお孫さんです。
「自分で渡さないのよ。ごめんなさいね。」と、お向かいさんが、うちのベルをピンポンされましたが、息子は出てきません。いただいたチョコはかわいい手作りです。いろいろな状況から判断するに、割と本命に近いと思われました。これは、ちゃんとお返ししなくてはと、息子と買い物に行こうとしたのに、「なんでだよー」と言うばかりなので、こちらで用意しました。当日、せめてお向かいさんには一緒に持って行こうと言ったのに、やっぱり「なんでだよー」と言うばかり。仕方なく私が一人で持って行きますと、お向かいさんにもお孫さんの姿はなく、「私たち、何やってんでしょうね?」と二人で苦笑いをしてしまいました。
ホワイトデーは日本発祥のイベントです。最初はマシュマロを贈るとされていましたが、80年代には、何を贈るかで、告白への返事が異なるとも言われました。キャンデーはYesだけど、クッキーは「あなたは友だち」だとか・・・
時代の変化とともに、バレンタインデーが「女子から気持ちを伝えることができる日」という意味合いが薄れてくると、ホワイトデーも告白への返事ではなく、ただのお返しの日に。若い子の、お中元・お歳暮的なイベントになりつつあります。
日本人のお付き合いにお返しはつきもの。時代が変わろうと、年代が若かろうと、日本人のDNAはそうそう変わるものでもないのですね。
「てくてくわくわく」の名のごとく、当ブログ、本来は街道歩きのレポートブログなのですが、さまざまな事情が重なり、街道歩きへ出かけることが現在難しくなっています。
事情の一つを言えば、私の母が入院しました。明日、退院となったのですが、病後のこともあり心配です。しばらく仕事帰りも休日も、実家に立ち寄ったり、心を寄せたりする日々にしたいです。当分の間、「今週のお題」と「読書」のブログになりますが、お立ち寄りくださると大変うれしいです。