てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

東海道中膝栗毛 事始め

 三週連続雨の日曜日です・・・ 街道ウォークは完全に止まってしまいました。雨音を聞きながらすることは、やはり読書ですかね? 東海道と言えばやはりあれ、『東海道中膝栗毛』。弥次さん・喜多さんの旅をなぞりながら街道ウォークをするのもいいよねぇと思い始めて、図書館で『21世紀少年少女古典文学館20 東海道中膝栗毛』(村松友視 講談社)という本を借りてきました。子ども向け・完全現代語訳というだけあって、さーっと読めそう。行間も余裕があって、老眼に優しい。注が充実していて、意外に深い。子ども向けとはいうけれど、全体をまずつかむには適当かな。

 ただ、ダイジェスト版なので、ぬけも多くて、弥次さん・喜多さんの足取りをつぶさにたどるには不向き。そこでまたまたアマゾンで購入してみたのが『東海道中膝栗毛』(十返舎一九作/麻生磯次校注 岩波書店)です。黄色の岩波文庫、上・下全2巻。こちらはもちろん省略無し。ガッツリ古典。うーん・・・ 少年少女版でまずささーっと読んでから、街道ウォークに合わせて、岩波文庫版を古語辞典片手に紐解こうかな。

 というわけで『東海道膝栗毛』、読み始めます。ときどきブログにアップするのでお付き合いください。

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21世紀少年少女古典文学館20 東海道中膝栗毛』(村松友視 講談社)紹介文より

名コンビ弥次さんと喜多さん。花のお江戸をあとにして、のんびり観光旅行としゃれこむはずが、小田原では風呂の底を抜き、浜松では幽霊に腰をぬかす。宿場宿場で大騒動をくりひろげ、こりずにドジをふみつづけながら、各地の名物にはちゃんとしたづつみを打って、東海道を一路西へと向かうのであります。あまりのおもしろさに、江戸時代の読者たちもつぎへつぎへとつづきをのぞみ、作者十返舎一九も期待にこたえて、あとからあとから続編を書きついだという大ベストセラー。

東海道中膝栗毛(上)』(十返舎一九作/麻生磯次校注 岩波書店)紹介文より

ご存じ弥次郎兵衛・北八の道中記。江戸は八丁堀をふりだしに、名所旧跡をたずねつつ伊勢参宮から京・大坂へと生来の知ったかぶりや見栄っぱりで次々としくじりを重ねてゆく。泊り泊りの失敗譚や駄洒落・狂歌の洪水の中で、各地方の風俗習慣方言などが巧みに紹介され、ただわれわれを笑わせるだけの物語でないことを感じさせる。

東海道中膝栗毛(下)』(十返舎一九作/麻生磯次校注 岩波書店)紹介文より

しくじりや滑稽を重ねつつ、にぎにぎしくも東海道を桑名まで上ってきたご両人、ここからはお伊勢さまへと鼻先を向ける。桑名では焼き蛤でへそを火傷し、馬に乗れば振り落され、そのたびごとに狂歌でしゃれのめす。こうして大坂まで、古典のもじりから地口・洒落のたぐいが全篇をおおい、珍しい風俗も挿絵を添えて紹介されてゆく。