てくてくわくわく 街道ウォーク

週末の東海道てくてく歩きのブログです!

第3回 川崎→神奈川 ①

 10月8日(日) 第3回東海道ウォーク 川崎→神奈川 行ってきました! お天気上々、汗ばむくらいの陽気でした。前回の品川→川崎よりやや少なめ、8.9㌔で、気持ちも体力も余裕!・・・のはずが、東神奈川の駅に着いたらどっと疲れが。電車に乗ったとたん爆睡してしまいました(汗)

 今回は、事前に「先取りふむふむ」をして、写真も見たりしていたんですけど、実際に行ったらやっぱり見え方がイメージと全然違いますね。「百聞は一見に如かず」です。

 同行者は、くろやぎ(夫)。私がバイブル『ちゃんと歩ける東海道五十三次』の該当ページのコピーを見てチェックポイントの大まかな場所を確認、くろやぎさんが『でっか字横浜・川崎』の該当ページのコピーをつなぎあわせた特製マップをひらひらさせて細かいルートを探索してくれます。3回目になり、「しろやぎ・くろやぎ」の分業体制、なかなかいい感じになってまいりました。くろやぎさんも、最近、街道ウォークのブログを始めたので、もしよかったら訪問してあげてくださいませ。 

黒やぎの(てくてくわくわく 街道ウォーク)番外編

  さて、前置きが長くなりましたが、川崎→神奈川のウォーク、数回に分けて、写真と共に振り返ります。第1回目は、「先取りふむふむ」で予習したチェックポイントについて、実際はどんなところだったのか、写真&一言感想にします。(名所・旧跡の詳しい説明については「先取りふむふむ」をご覧ください。)

 

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1.教安寺

 境内に、江戸時代に鋳造された梵鐘があるとのことでしたが、中には入らず、そうっとパチリ。

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 もと京口棒鼻にあったもので富士講の信者が建てたという石灯龍が、山門前左側に建っているとガイドにありましたが、これですね。

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2.京口土居跡

 宿場の京都側の出入口にあたる所があった場所で、説明板と関札の復元がありました。関札は、説明をざっと読んだところ、今でいうなら、旅館の玄関とかに「歓迎 株式会社○○様」などという、その日の宿泊客を知らせる札が出ていたりしますよね。そのようなものが、ここ土居の石垣上に掲げられていた、ということらしいです。宿泊する大名がダブルブッキングすることもあったわけで、ここで知って脇本陣に移ったりなど予定を変更することもあったのかしらん。浅田次郎さんの『一路』を思い出してしましました。(『一路』は中山道でしたね。あの本、なかなか面白かったです。)

 

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3.芭蕉句碑

 「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」元禄7(1694)年5月、関東最後の句

 京急八丁畷の駅の脇、線路端にあります。風雨にさらされないように屋根付き。大事にされていますね。

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 碑のすぐ横にほっこりしたお地蔵さまが。芭蕉さんに「いってらっしゃい」と言われているようで(すごい妄想ですが)、思わずパチリしてしまいました。「はい、いってきま~す!」

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4.人骨慰霊碑

 江戸時代、災害や飢餓などで亡くなった身元不明の遺体を埋葬したのではないかといわれている投げ込み塚。たくさんの無縁仏、江戸時代は文化の成熟した一つの時代だったとも言われていますが、庶民の生活は厳しいものだったのですね。そういうことを物語る史跡に、街道ウォークでは、しばしば出会います。

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5.熊野神社

 なんとなくさびれた感じの神社でした。がら~んとしているというか・・・

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 慶応2年(1866)の建立という狛犬はこれですね。

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6.専念寺

 京急鶴見市場駅階段下すぐのところにありました。

 富士山から飛んできたという「夜行石」「お乳岩」があるとのことでしたが、どのことかちょっとわからなかったです。入って左手の子育て地蔵に、お参りしました。(一応、まだ子育て中ですから)

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7.市場一里塚跡

 日本橋より5里目の一里塚「市場村一里塚」の記念碑。

 

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敷地内にある稲荷神社に残っている一里塚の片方って、これですかね???

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8.馬頭観音

 資料に特に記載がなくて、当日のお楽しみだった馬頭観音は、位置的に、これかしら? (特に説明表示はなかったです。) 今も、とても大切にされている様子がわかって、あったかい気持ちになりました。f:id:kaz-mt-wisteria:20171008225638j:plain

9.下町稲荷

 空き地の奥にありました。こちらも当日のお楽しみでしたが。ん? 戸締りしてありますね! お引越しかお留守か??

 

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10.金剛寺

弘法大師ゆかりのお寺です。

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六地蔵さま。ほっこりしてパチリ。

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このお寺にも、子育て地蔵。またまたよくよくお願いしておきました。

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11.鶴見川

 第一京浜に架けられてから、名前が鶴見川橋に変わった、もと鶴見橋。結構、大きな立派な橋ですね。びっくり。かつては、箱根の山々も見えたというガイドブックの説明に、なんとなく納得。

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12.鶴見橋関門旧跡碑

 横浜開港以来、外国人に対する殺傷事件がたびたび発生したため、取り締まりのため設けられた関門の跡。橋のすぐ袂にありました。相当大掛なものだったといいますが。

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13.寺尾稲荷道道

 当日のお楽しみだったこの場所、いろいろなことがわかりました!

 寺尾稲荷というところに向かう道の分岐点に建っていた道標があった場所です。これは、複製で、オリジナルは鶴見神社境内にあります。寺尾稲荷は、現在の馬場稲荷で、馬術上達の神様でした。たくさんの参拝者が訪れる人気スポットだったようです。そりゃ、武家の男子なら、馬術はうまくなりたいものね! 

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14.鶴見神社

 横浜・川崎間最古の神社というだけあって、広い境内の神社でした。

 

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 この手手水、なんと、自動水栓です。手を差し出すとさっと水が出てきます。ハイテクさにびっくりして、パチリしてしまった・・・

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 本殿では、七五三の祝詞をあげていて、終わったあと、何組かの親子連れが記念撮影をしていました。

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 こちらが、寺尾稲荷道道標のオリジナル。さっき複製を見てきたばかりだけに、しげしげと見つめてしまった・・・

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15.信楽茶屋

 鶴見村の中で最も大きな茶屋だったという信楽茶屋の跡を示す説明板。ここの名物「米饅頭」が、鶴見駅前の「清月」というお店で売っているということで、立ち寄ったのですが、日曜日は休業でした。残念。f:id:kaz-mt-wisteria:20171008230820j:plain

16.鶴居堂

 咳の特効薬「苦楽丸」のお店、鶴居堂があった跡を示す説明板。ちょっと離れた場所ですが、同じお薬を黒川薬局というところで、昭和20年ごろまで売っていたのですね。f:id:kaz-mt-wisteria:20171008231015j:plain

 

17.佐久間屋

 鶴見村の名主、佐久間家の跡を示す説明板。立派なお屋敷ですね。写真で見ることができて、イメージ湧きました。ありがとうございます。最近まで、ここにあったのですね。

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18.さぼてん茶屋跡

 パン屋エスプラン前。石碑の横にサボテンの鉢植えが。さぼてんには、触るととげがあるから気を付けて・・・というメッセージカードもついています。ユーモアのセンスと優しい心配りがあって、おしゃれでさりげないパン屋さんに、座布団一枚。

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 鶴見駅前の商店街(ベルロードつるみ)を抜け、国道を横断すると生麦村に入り入ります。駅前のにぎやかさとは離れて景色が変わってきたところで、ブログも一息入れます。ここまで、おつきあいありがとうございました。