てくてくわくわく 街道ウォーク

晴歩雨読。週末の東海道てくてく歩き&ときどき読書のブログです!

あとからふむふむ かわさき宿交流館

 第2回の東海道ウォークで印象深かったのは、川崎宿のまちづくり。川崎宿には、名所・旧跡を案内する親切な表示が随所にあり、何というか、歴史への愛のようなものを感じたのです。一方で、狭い歩道では、通行の邪魔にならないように、細長い案内板が配置されているなど、生活している人への細かい配慮もありました。「このすてきな街づくりをしているのは、どんな人たちなんだろう?」と知りたくなり、カギとなりそうな「東海道かわさき宿交流館」に注目してみました。

 

 川崎宿旧東海道ぞいにある「東海道かわさき宿交流館」は、意外にも最近できた施設です。

 川崎の街は、戦災により多くを焼失し、江戸時代の面影はほとんど失われてしまいました。けれども、現在の街の原点は、江戸時代に栄えた宿場町川崎です。そこで、川崎宿の歴史・文化を学び、それを後世に伝え、地域活動・地域交流の拠点となることを目指して開館したのが「東海道かわさき宿交流館」です。

 きっかけは、平成13(2001)年に行われた「大川崎宿祭り」でした。慶長6年、徳川家康によって東海道に宿駅・伝馬制度ができてから400年後を記念したお祭りです。「大川崎宿祭り実行委員会」の主催で、萬年茶屋の再現、六郷の渡しの復活、大名行列のパレードなどが行われてたいへん賑わい、これをきっかけに、川崎宿を軸に、歴史・文化を活かした街づくりをしようという機運が高まります。

 「大川崎祭り」の翌年の平成14(2002)年、早速、町内会・まちづくりクラブ、観光ボランティアガイドの人たちが集まり、「東海道川崎宿を活かした地域活性化方策検討委員会」が結成されました。

 そして、川崎宿起立400周年にあたる2023年が活動の目標年次に定められ、市民提案書「東海道川崎宿2023いきいき大作戦」もまとめられたのですが、まちづくりをしていく上での拠点となる施設が望まれるようになり、旧水道局営業所の跡地に、平成25(2013)年10月1日、川崎宿交流館がオープンしたのです。

 交流館の2階・3階は展示室になっており、川崎宿は戦災などにより多くの資料が失われてしまいましたが、そのハンディをバネに、ジオラマで再現して小型カメラで街の中を歩いているような気分を味わえるなどの体験展示を豊富にそろえ、楽しく学べるような工夫が凝らされているそうです。私は、今回、見学しそびれてしまい、ちょっと後悔しています。

 なお、市民提案書「東海道川崎宿2023いきいき大作戦第弐巻」では、「まちづくり整備」として、「初めて川崎宿を訪れた人でも、迷うことのない案内サインシステムや地図情報システムの整備を提案します」としています。

 あの日、私が好感を持った案内板の数々も、「かわさき宿交流館」を拠点に行われている活動の一つなのでしょうね。川崎の街づくりの取り組み、他の自治体でも大いに参考になるのではないかと、思います!

*今回の記事を書くにあたり、東海道かわさき宿交流館のホームページ、川崎市川崎区のホームページを参考にしました。  

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東海道かわさき宿交流館」の解説ビデオ ナレーション資料